概要
端末の起動時にサーバの負荷やネットワークが遅いことにより「変更領域マップ」をダウンロードする処理に時間がかかると、PVS はその仕様として、WriteCache がサーバキャッシュへと切り替わってしまいます。特に、複数のリビジョン更新が一度に必要となったときに発生しやすくなります。
詳細
ReadCache は端末内のキャッシュのリビジョン番号と vDisk のリビジョン番号とを比較し、この両者が異なる場合には、端末の起動時にキャッシュ情報の整合性をとるために「変更領域マップ」をダウンロードします。この処理は端末の起動途中にハードディスクを認識する途中で行われます。また、この転送サイズは「(vDisk のサイズ/ 4KB) *更新するリビジョン数」となり、端末が100Mbps の接続になっている場合や端末の一斉起動によりサーバに負荷がかかっている場合には、10秒程度の時間がかかってしまうことがあります。
一方 PVS は、端末の起動時途中でハードディスクを認識する際に15秒以上の時間がかかると WriteCache のモードをサーバキャッシュへと切り替えます。(この仕様は、万一ハードディスクが動作していないときなどにも PVS を動作させるために必要な仕様です)
この両製品の仕様が競合した結果、リビジョンが更新された vDisk の起動時に ReadCache が端末内のキャッシュの整合性を取る処理に時間がかかった結果として、PVS の WriteCache モードがサーバキャッシュに切り替わってしまいます。
この現象は、100Mbps の環境で複数のリビジョンを更新し、かつ沢山の端末を一斉起動した際に発生しやすくなります。
対策
ReadCache3.5 以降のバージョンをご利用ください。