概要
キャッシュ容量を制限してキャッシュを指定した容量を超えてためようとした際に、他の系列のキャッシュや他のパーティションのデータを上書きしてしまう。
詳細
ReadCache が導入された vDisk により端末が起動した際には、vDisk の系列ごとにキャッシュのための領域が確保されます。このサイズは ReadCache ディスク管理ツールを利用して各系列が「端末側で確保するキャッシュのサイズ」を指定することができます。
このサイズは ReadCacheディスク管理ツールで [管理フラグを設定する] ボタンを押して、[キャッシュ] タブの [動的キャッシュ サイズ] で指定することができます。
以下のすべての条件を満たす際にはここで設定した値が有効に働かず、指定したサイズを超えてキャッシュを貯めてしまう不具合が確認されました。
- 「動的キャッシュサイズ」として 4GB 以上 かつ vDisk のサイズよりも小さい値を指定している。
- 「動的キャッシュサイズ」として設定した値よりも多くのキャッシュを貯める
上記の条件を満たした上でこの不具合が発現した際には、ディスクにおけるキャッシュの後ろにある領域に不適切な値が書き込まれ、結果として「端末が起動しない」「意図しない挙動をする」「データが消える」といった深刻な不具合が発生する可能性があります。
対策
readcache.sys を 4.0.0.6 以降に更新してください。
更新手順は【文章番号13-012】ReadCache 4.0 ドライバー (readcache.sys) の更新手順を参照してください。
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