CO-CONV サポート

文章番号17-013

ディスク イメージのサイズ拡張手順

公開
2017年06月15日
対象製品
  • CO-Store 2.5
  • CO-Store 3.0
  • ReadCache 4.5
  • ReadCache 4.6

概要

CO-Store + ReadCache 環境における、ディスク イメージの拡張をする手順を説明します。

※ ReadCache のみをご利用の環境の場合は、ReadCache のマニュアルをご参照ください。

ディスク イメージのサイズを拡張するに当たっては、 ReadCache が導入 (「ReadCache 拡張パーティション」作成) されているかどうかにより作業内容が異なります。

ReadCache 拡張パーティションが作成された状態のままでは、サイズ拡張はできません。

全体としては、以下の手順となります。

※ ReadCache が導入されていない環境では、手順 2, 3. は不要です。

  1. マージされたディスクの作成

  2. ReadCache 拡張パーティションの削除

  3. ディスクサイズの拡張

  4. ReadCache 拡張パーティションの作成

詳細

マージされたディスクの作成

CO-Store による基本のマージで作成します。

  1. CO-Store コンソール を開く。

  2. ディスクサイズを拡張したいディスクを選択する。

  3. 最新のバージョンを選択し、右クリックメニューから「このバージョンから新しいディスクを作成」をクリックする。

  4. 「新しいディスクの作成」ダイアログの以下の設定を確認して [OK] をクリックする。

    • 「新しいディスクの名前」に、CO-Storeコンソール上で使用する名前を入力してください。
    • 「新しいディスクのファイル名」に、vDiskの新しいファイル名を入力してください。
    • 例: 以降の例では、ファイル名を Hoge としたとします。
    • 「基本のマージを実行する」にチェックを入れてください。
  5. 「タスク一覧」をクリックする。

  6. 「基本のマージ」タスクが登録されていることを確認する。

    • [対象のファイル名] カラムが「新しいディスクのファイル名」」に入力したファイル名となっていることを確認してください。
    • 例: Hoge の「基本のマージ」タスクが登録されていることを確認することになります。
  7. 6.で追加された「基本のマージ」タスクが完了するのを待つ。

    • バージョンの数やサイズにもよりますがマージには時間がかかります。 1 つのディスクあたり 2-3 時間程かかる可能性があります。
  8. タスクの状態が「成功」となったことを確認する。

    • タスクの状態は画面のリロード (コンソール上部の [表示の更新] ボタンか F5 キーを押す) を行わないと更新されません。
    • タスク処理の実行時間帯を設定している場合は、その時間帯にしか実行されませんので、状況にあわせて適宜調整してください。
  9. 「ディスク一覧」から、対象のディスクを右クリックしプロパティを開く。

  10. 「プロパティ」画面で、「コピー元」に「依存なし」と記載されていることを確認する。

  11. スレーブ サーバー上にレプリケートされている vhd ファイルを削除する。

    • 例: マスター サーバーが pvs1, スレーブ サーバーが pvs2, ストアパスが F:\vDisk, 作成されたファイルが Hoge.vhd, Hoge.pvp の場合、
      pvs2 上の F:\vDisk\Hoge.vhd, F:\vDisk\Hoge.pvp を削除することになります。
    • スレーブ サーバーが複数台ある場合には、すべてのスレーブ サーバーそれぞれで削除作業を行う必要があります。

以上で、ディスク サイズを拡張をするための新しいディスクの作成ができました。

ReadCache 拡張パーティションの削除

  1. ReadCache ディスク管理ツール を起動する。
  2. 「設定する vDisk を開きます」から .vhd ファイルを選択する。
    • 例: F:\vDisk\Hoge.vhd を選択します。
  3. 「上級機能を表示する」チェックボックスをオンにする。
  4. [パーティション拡張前の状態に戻す] ボタンを押す。
  5. 「本当に vDisk 拡張を解除してよいですか?」と聞かれるので、[はい] を押す。

以上で、ReadCache 拡張パーティションが削除されました。

ディスクサイズの拡張

  1. 管理者権限で cmd.exe を起動する。

  2. diskpart コマンドで vDisk の拡張をする。

    > diskpart
    DISKPART> select vdisk file=F:\vDisk\Hoge.vhd
    DISKPART> list vdisk
    DISKPART> expand vdisk maximum=102400
    
    • 上記の例では、F:\vDisk\Hoge.vhd を 100 GB (100 x 1024 MB) に拡張しています。
  3. ディスクをアタッチ (マウント) する。

    DISKPART> attach vdisk
    
  4. diskmgmt.msc (ディスク管理ツール) を開く。

  5. 3.の操作でアタッチしたディスクの NTFS のボリュームを選択しサイズを拡張する。

    • これにより vDisk 内の NTFS ボリューム (C: ドライブの領域) のサイズが拡張されます。
  6. ディスクをディタッチ (アンマウント) する。

    DISKPART> detach vdisk
    
  7. diskpart を終了する。

    DISKPART> exit
    

以上で、ディスク イメージのサイズ拡張ができました。

ReadCache 拡張パーティションの作成

  1. ReadCache ディスク管理ツール を起動する。

  2. 「設定する vDisk を開きます」から .vhd ファイルを選択する。

    • 例: F:\vDisk\Hoge.vhd を選択します。
  3. 「vDisk を拡張して ReadCache の利用を開始する」 を押す。

  4. 「vDisk を適切に拡張してよいですか?」と聞かれるので、[はい] を押す。

    • vDisk に対して ReadCache の拡張をした際には、フラグの設定、キャッシュサイズの設定などをやり直す必要があります。

以降は、通常通り CO-Store を利用して更新作業などを行うことができます。

作成したディスクは、次に更新作業を行った際にスレーブ サーバーにコピーされます。

補足

ディスク イメージのサイズ拡張に当たっては、現在のストレージのディスク消費の状況などの考慮して、計画的に実施されるようお願いいたします。