概要
CO-Store + ReadCache 環境における、ディスク イメージの拡張をする手順を説明します。
※ ReadCache のみをご利用の環境の場合は、ReadCache のマニュアルをご参照ください。
ディスク イメージのサイズを拡張するに当たっては、 ReadCache が導入 (「ReadCache 拡張パーティション」作成) されているかどうかにより作業内容が異なります。
ReadCache 拡張パーティションが作成された状態のままでは、サイズ拡張はできません。
全体としては、以下の手順となります。
※ ReadCache が導入されていない環境では、手順 2, 3. は不要です。
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マージされたディスクの作成
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ReadCache 拡張パーティションの削除
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ディスクサイズの拡張
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ReadCache 拡張パーティションの作成
詳細
マージされたディスクの作成
CO-Store による基本のマージで作成します。
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CO-Store コンソール を開く。
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ディスクサイズを拡張したいディスクを選択する。
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最新のバージョンを選択し、右クリックメニューから「このバージョンから新しいディスクを作成」をクリックする。
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「新しいディスクの作成」ダイアログの以下の設定を確認して [OK] をクリックする。
- 「新しいディスクの名前」に、CO-Storeコンソール上で使用する名前を入力してください。
- 「新しいディスクのファイル名」に、vDiskの新しいファイル名を入力してください。
- 例: 以降の例では、ファイル名を
Hoge
としたとします。
- 例: 以降の例では、ファイル名を
- 「基本のマージを実行する」にチェックを入れてください。
-
「タスク一覧」をクリックする。
-
「基本のマージ」タスクが登録されていることを確認する。
- [対象のファイル名] カラムが「新しいディスクのファイル名」」に入力したファイル名となっていることを確認してください。
- 例: Hoge の「基本のマージ」タスクが登録されていることを確認することになります。
- 6.で追加された「基本のマージ」タスクが完了するのを待つ。
- バージョンの数やサイズにもよりますがマージには時間がかかります。 1 つのディスクあたり 2-3 時間程かかる可能性があります。
- タスクの状態が「成功」となったことを確認する。
- タスクの状態は画面のリロード (コンソール上部の [表示の更新] ボタンか F5 キーを押す) を行わないと更新されません。
- タスク処理の実行時間帯を設定している場合は、その時間帯にしか実行されませんので、状況にあわせて適宜調整してください。
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「ディスク一覧」から、対象のディスクを右クリックしプロパティを開く。
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「プロパティ」画面で、「コピー元」に「依存なし」と記載されていることを確認する。
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スレーブ サーバー上にレプリケートされている vhd ファイルを削除する。
- 例: マスター サーバーが pvs1, スレーブ サーバーが pvs2, ストアパスが F:\vDisk, 作成されたファイルが Hoge.vhd, Hoge.pvp の場合、
pvs2 上のF:\vDisk\Hoge.vhd
,F:\vDisk\Hoge.pvp
を削除することになります。 - スレーブ サーバーが複数台ある場合には、すべてのスレーブ サーバーそれぞれで削除作業を行う必要があります。
以上で、ディスク サイズを拡張をするための新しいディスクの作成ができました。
ReadCache 拡張パーティションの削除
- ReadCache ディスク管理ツール を起動する。
- 「設定する vDisk を開きます」から .vhd ファイルを選択する。
- 例:
F:\vDisk\Hoge.vhd
を選択します。
- 「上級機能を表示する」チェックボックスをオンにする。
- [パーティション拡張前の状態に戻す] ボタンを押す。
- 「本当に vDisk 拡張を解除してよいですか?」と聞かれるので、[はい] を押す。
以上で、ReadCache 拡張パーティションが削除されました。
ディスクサイズの拡張
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管理者権限で cmd.exe を起動する。
-
diskpart コマンドで vDisk の拡張をする。
> diskpart
DISKPART> select vdisk file=F:\vDisk\Hoge.vhd
DISKPART> list vdisk
DISKPART> expand vdisk maximum=102400
- 上記の例では、
F:\vDisk\Hoge.vhd
を 100 GB (100 x 1024 MB) に拡張しています。
- ディスクをアタッチ (マウント) する。
DISKPART> attach vdisk
-
diskmgmt.msc (ディスク管理ツール) を開く。
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3.の操作でアタッチしたディスクの NTFS のボリュームを選択しサイズを拡張する。
- これにより vDisk 内の NTFS ボリューム (C: ドライブの領域) のサイズが拡張されます。
- ディスクをディタッチ (アンマウント) する。
DISKPART> detach vdisk
- diskpart を終了する。
DISKPART> exit
以上で、ディスク イメージのサイズ拡張ができました。
ReadCache 拡張パーティションの作成
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ReadCache ディスク管理ツール を起動する。
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「設定する vDisk を開きます」から .vhd ファイルを選択する。
- 例:
F:\vDisk\Hoge.vhd
を選択します。
-
「vDisk を拡張して ReadCache の利用を開始する」 を押す。
-
「vDisk を適切に拡張してよいですか?」と聞かれるので、[はい] を押す。
- vDisk に対して ReadCache の拡張をした際には、フラグの設定、キャッシュサイズの設定などをやり直す必要があります。
以降は、通常通り CO-Store を利用して更新作業などを行うことができます。
作成したディスクは、次に更新作業を行った際にスレーブ サーバーにコピーされます。
補足
ディスク イメージのサイズ拡張に当たっては、現在のストレージのディスク消費の状況などの考慮して、計画的に実施されるようお願いいたします。