概要
更新用端末が稼働中のときに、ほかのバージョンに端末を割り当てようとすると、「ディスク名 を利用して起動中の端末 端末名 が存在します」というエラーが表示されることがあります。
これは PVS 7.12 ~ PVS 7.16 まで存在した PVS の内部処理の不具合への対処のための暫定的な対処によるものです。
更新作業中 (更新用バージョンが割り当たった更新用端末が稼働中) のディスクのいずれのバージョンにおいても割り当て変更をできないという制限をしていました。
PVS 7.17 以降をご利用、かつ CO-Store 3.1.2.1 以降をご利用の場合には、この制限を解除することができます。
対策
PVS 7.12 ~ 7.16 をご利用の環境で、以下に述べる設定をすることは絶対にしないでください。
PVS 7.17 以降をご利用の場合、CO-Store 3.1.2.1 以降にアップデートした上で以下の手順で設定を変更すれば、 更新用端末が稼働中の系列であっても、割り当て変更ができるようになります。
設定手順
この作業はいずれか 1 台の CO-StoreServer の動作しているサーバー上で 1 回だけ実施してください。
設定後のサーバーの再起動は必要ありません。また、稼働している端末に影響はありません。
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管理者権限で cmd.exe を起動してください。
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以下のようにコマンドを実行してください。
> cd "C:\Program Files\CO-CONV\CO-Store\Server"
> CO-StoreApi.exe set_config --store=[STORE_NAME] --name=overwrite_disk_mode_for_pvp --value=0 --quiet
- –store=[STORE_NAME] の [STORE_NAME] にはご利用の環境のストア名 (-Diff, -Link などが付かない名前) を指定してください。
- 以下のように確認を求められるので、y を入力して設定を完了してください。
パラメータ "overwrite_disk_mode_for_pvp" に "0" を設定しますか? [y/n]: y
overwrite_disk_mode_for_pvp に "0" が設定されました.
補足
PVS 7.12 ~ PVS 7.16 では、PVS の管理する .pvp ファイル内情報が適切に更新されないという不具合が存在しました。
この不具合の影響を回避するため、CO-Store では、端末割り当ての際に CO-Store が作成する「リンクディスク (系列内の任意のバージョンに 端末を割り当てるための CO-Store の仕組み)」の登録に先立って、ディスクのプロパティを更新する必要がありました。
このディスクのプロパティの更新は、ディスクの更新作業中には実施できないため、更新作業中には端末の割り当て変更をできないようにするという制限を課していました。
一方、PVS 7.17 以降ではこの不具合が修正されたことが確認されたため、CO-Store 3.1.2.1 では割り当て時の制限を解除するオプションをご用意しました。