概要
CO-Spray において、ディスク イメージのサイズを拡張する手順を説明します。
詳細
ディスクイメージが vhdx 形式の場合は、ディスクサイズを拡張した新しいバージョンを作成することができます。 一方、ディスクイメージが vhdx 形式ではなく vhd 形式のときは、ディスクサイズを拡張した新しいディスクを作成する必要があります。
サイズ拡張対象のディスクの形式を確認するには、次のようにします。
- サーバー側において CO-Spray コンソールを起動します。
- 拡張したいディスクを選択して、任意のバージョンの バージョンのプロパティー を表示します。
- [ファイル名] が
.vhdx
で終わる場合は vhdx 形式です。.vhd
で終わる場合は vhd 形式です。
vhdx 形式のディスクイメージの場合
次の手順で実施してください。
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更新作業を行う端末で、最新バージョンのディスクを [復元あり] で起動します。
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端末に管理者アカウントでログインし、ディスクイメージを配置したフォルダー
D:\Disks\ディスク名
を開きます。
ディスク名.バージョン番号.writecacheXXXXXXXXX.vhdx
という名前のファイルが 2 つあることを確認します。 このうちのサイズが 4MB のほうのファイル名をメモしておきます。 -
[コマンドプロンプト (管理者)] を起動します。
diskpart
を開始して、select vdisk
コマンドに「2. でメモしたディスクのフルパス」を渡します。C:\WINDOWS\system32>diskpart DISKPART> select vdisk file=D:\Disks\win10\win10.1.writecache20210209162125.vhdx DiskPart により、仮想ディスク ファイルが選択されました。
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expand vdisk
コマンドでディスクサイズを拡張します。以下では 102400MB (100GB) に拡張する例を示しています。DISKPART> expand vdisk maximum=102400 100% 完了しました DiskPart により、仮想ディスク ファイルは正常に拡張されました。
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detail vdisk
コマンドでディスクのサイズが変わったことを確認します。DISKPART> detail vdisk デバイスの種類 ID: 3 (不明) ベンダー ID: {EC984AEC-A0F9-47E9-901F-71415A66345B} (Microsoft Corporation) 状態: 追加済み 仮想サイズ: 100 GB 物理サイズ: 4096 KB ファイル名: D:\Disks\win10\win10.1.writecache20210209162125.vhdx 子: はい 親ファイル名: D:\Disks\win10\win10.1.microsetup.vhdx 関連付けられたディスク番号: 見つかりません。
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端末を再起動します。再起動後、[ディスクの管理] などでディスクのサイズが拡張されていることを確認します。必要に応じて、パーティションのサイズを拡張します。
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CO-Spray クライアントを実行して 新バージョンの作成準備をする の手順を実施して、更新を開始します。
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更新作業が完了したら、通常通り 新バージョンを作成する を押して更新を完了します。
vhd 形式のディスクイメージの場合
vhd 形式のディスクでは、フォーマットの仕様上、途中のバージョンからディスクサイズを変更することはできません。 次の手順で、新しいディスクを作成して、そのディスクを初期配信しなおす必要があります。
- 既存のバージョンから新しいディスクの作成 を実施して、別のディスクを作成します。
- 作成したディスクを配信する前に、サーバー側で管理者のコマンドプロンプトを実行します。
diskpart
を利用してexpand vdisk
コマンドにより、vhd のサイズを変更します。詳しい手順は vhdx のときの手順を参照してください。- ディスクを初期配信したあと、更新作業を実施します。