概要
CO-Colors ほたて環境において、端末の利用中に「Windows がクラッシュする」「フリーズする」などの問題が発生する場合には、 不具合が発生した時点の**クラッシュダンプ(完全メモリダンプ)**をご提供ください。
クラッシュダンプを取得するには、事前にクラッシュダンプを取得する設定をしておく必要があります。 設定方法は、後述の クラッシュダンプ取得設定 をご覧ください。
なお、端末がフリーズする場合にはクラッシュダンプは出力されないため、意図的に Windows をクラッシュさせる必要があります。 強制クラッシュさせるためには事前に設定が必要です。 設定方法は、後述の 強制クラッシュの設定 をご覧ください。
設定手順
次の 2 つの手順を順番に説明します。
- クラッシュダンプ取得設定
- 強制クラッシュの設定 (端末がフリーズする場合のみ)
いずれの手順も、作業対象のイメージを更新モードにして、更新端末を起動して実施してください。 作業が完了した後、更新端末をシャットダウンして、更新を終了してください。
クラッシュダンプ取得設定
現状のレジストリ設定のバックアップを取得する
以下の手順にそって、現状のレジストリ設定のバックアップを残しておいてください。
- レジストリ エディターを起動します。
[スタート] メニューの検索ボックスにregedit
と入力して、Enter キーを押します。 HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\CrashControl
キーを右クリックし、[エクスポート] を選択してください。- [レジストリ ファイルのエクスポート] ダイアログ ボックスにて、[ファイル名] に
CrashControl_org
といった名前を入力して、[保存] を押します。
クラッシュダンプを取得するためのレジストリ設定をする
- 設定ツール CrashDumpTools.zip の中にある
SetCrashDump.reg
を実行します。 - 確認ダイアログが表示されるので [はい] を押します。
- 「レジストリが正常に追加されました」というメッセージが表示されることを確認します。
必要に応じて、デフォルトのレジストリ設定を変更してください。
以下に、「ダンプファイルの保存先」「ダンプファイルサイズ」を変更する手順を説明します。
ダンプファイルの保存先
ダンプファイルのデフォルトの出力先は D:
ドライブになっています。
内蔵ディスクの NTFS 領域が D:
ドライブではない場合は、次の場所をレジストリエディターで開いて、保存先を変更してください。
キー | 名前 | デフォルト値 |
---|---|---|
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\CrashControl |
DumpFile |
D:\MEMORY.DMP |
例えば、内蔵ディスクの NTFS 領域が E:
の場合には E:\MEMORY.DMP
に変更します。
ダンプファイルの出力先について、以下の点にご注意ください。
- 端末内蔵ディスクの NTFS 領域など、端末を再起動してもデータがクリアされない場所を指定してください。
- 出力先の空き用容量として「端末の物理メモリ+400MB」程度を確保しておいてください。
- ページファイルと同じドライブに出力する場合には、「(物理メモリ+400MB) x 2」程度の空き容量を確保しておいてください (ページファイル分の容量を考慮しています)。
ダンプファイルサイズ
ダンプファイルのサイズは「物理メモリのサイズ + 400MB」となるように下記の値を修正してください。
キー | 名前 | デフォルト値 |
---|---|---|
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\CrashControl |
DumpFileSize |
8592 |
デフォルトの値 8592
は、物理メモリ 8GB の場合の設定です。物理メモリのサイズに応じて、設定値を変更してください。
- 物理メモリが 4GB の場合:
4496
- 物理メモリが 16GB の場合:
16784
以上でクラッシュダンプの取得設定は完了です。
設定の反映には端末の再起動が必要です。
正常に設定できたか確認するために、Sysinternals の NotMyFault を使って、意図的にブルースクリーンを発生させることをおすすめします。
強制クラッシュの設定
キーボードで「CTRL キーを押しながら、スクロールキーを2回押す」ことで、端末をクラッシュさせるための設定手順を説明します。
- 設定ツール CrashDumpTools.zip の中にある
SetForcingSystemCrash.reg
を実行します。 - 確認ダイアログが表示されるので [はい] を押します。
- 「レジストリが正常に追加されました」というメッセージが表示されることを確認します。
入力するキーの割り当てを変更することも可能です。
なお、キーボードの接続の種類 (PS2 / USB / Hyper-V) や、スキャンコードによる違いに注意する必要があります。
詳しくは、下記 URL のマイクロソフトのサポートページをご参照ください。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/drivers/debugger/forcing-a-system-crash-from-the-keyboard
設定の反映には端末の再起動が必要です。
ダンプファイル取得手順
ブルースクリーンになる場合
事前に クラッシュダンプ取得設定 を実施しておく必要があります。
- ブルースクリーンを再現させます。
- ダンプファイルの出力が 100% になるのを待機してください。
100% になった後、1~2分ほど待機してください。 - 端末の電源ボタンを長押しして電源を落としてください(強制終了)
- 端末を起動し、ダンプファイルの出力先として指定した場所に、
MEMORY.DMP
のファイルが出力されていることを確認してください。 - 何らかの記憶メディア(USBメモリ、外付けHDDなど)に
MEMORY.DMP
をコピーしてください。 コピーが完了したら、端末内蔵ディスク側のMEMORY.DMP
は削除してください。
フリーズする場合
フリーズした場合などには、強制クラッシュをしてクラッシュダンプを出力します。 事前に クラッシュダンプ取得設定 と 強制クラッシュの設定 を実施している必要があります。
以下の操作を実施してダンプファイルを取得してください。
- 強制クラッシュの操作を行ってください。
上手くいった場合には、ブルースクリーンが表示されます。
ノートPC などキーボードに Scroll Lock キーがない場合には、Scroll Lock キーのある USB キーボードなどを接続して実行することもできます。 - ダンプファイルの出力が 100% になるのを待機してください。
100% になった後、1~2分ほど待機してください。 - 端末の電源ボタンを長押しして電源を落としてください(強制終了)。
- 端末を起動し、ダンプファイルの出力先として指定した場所に、
MEMORY.DMP
のファイルが出力されていることを確認してください。 - 何らかの記憶メディア(USBメモリ、外付けHDDなど)に
MEMORY.DMP
をコピーしてください。 コピーが完了したら、端末内蔵ディスク側のMEMORY.DMP
は削除してください。
ダンプファイルの提供方法
ダンプファイル (MEMORY.DMP
) を zip などで圧縮した後、下記の手順に従って当社アップローダにデータをアップしてください。
普段お使いのアップローダをご利用の上でアドレスをお知らせいただく形でも構いません。
- https://support.co-conv.jp/uploads/ を開きます。
- [Brows…] をクリックし、アップロードするファイルを選択します。
- [Start Upload] をクリックし、アップロードを開始します。
- 100 % になったらアップロード完了です。
- CO-CONV (
) にメールで連絡してください。
補足:CO-CONV アップローダにアップできるファイルサイズの上限は 1 GB です。 お手数ですが、1 GB を超えるサイズのファイルをアップされる場合には、1 GB 以下に分割しての アップロードをお願いいたします。