概要
ICS DHCP サーバーを利用する環境でネットブートできないとき、文字列型パラメータの末尾に \000
を追加すると、起動できるようになることがあります。
詳細
DHCP サーバーは、ソフトウェアの種類によって、スコープ オプション 17, 67 等の文字列型パラメータを送付する際に、文字列の末尾に NULL 終端文字 (\000
) を付与するものと付与しないものがあります (※ RFC ではいずれも有効とされています)。
例えば、Microsoft DHCP サーバーは、デフォルトで NULL 終端文字を付与します (DHCP の設定画面上では NULL 終端文字は表示されません)。
一方、ISC-DHCP サーバーは NULL 終端文字を付与しません。
端末側の BIOS の実装によっては、文字列データに NULL 終端文字が含まれていないときに、正常にネットブートできないものがあります。
この問題を避けるために、ISC DHCP サーバーでネットブートできないときには、文字列型パラメータの設定値の末尾に \000
を追加してみてください。