CO-CONV サポート

文章番号24-002

(CO-Colors ほたて) 多数のバージョンが存在するディスクにおいて更新モードでの起動に失敗することがある

公開
2024年03月26日
更新
2024年04月15日
対象製品
  • CO-Colors ほたて 2023年8月版

概要

ディスクイメージのバージョン数が多くなる (目安として100以上になる) と、端末を更新モードで起動できなくなることがあります。

この問題は「CO-Colors ほたて 2023年8月版 (Updated 2023/12/7) (2023.8.1.4)」をご利用の場合にのみ発生します。

本問題により「ディスクイメージ」および「端末側キャッシュ」が破損することはありません。ただし、更新モードでの端末の起動、および、起動中のサーバー切り替えが発生したときの動作に支障が出る可能性があります。

本問題を修正するには、次のいずれかの対応を実施してください。

  • 「CO-Colors ほたて 2023年8月版 (Updated 2024/4/5) (2023.8.1.5)」以降にアップデートする
  • 回避手段を実施する

詳細

本問題が発生する条件は次のすべての条件を満たすときです。

  • 1つのディスクのバージョン数が 100 以上のとき
  • 対象のディスクを更新モード、または、サーバーキャッシュで起動するとき
  • CO-Colors ほたて 2023年8月版 (Updated 2023/12/7) (2023.8.1.4) をご利用のとき

条件をすべて満たす場合は、「CO-Colors ほたて 2023年8月版 (Updated 2024/4/5) (2023.8.1.5)」以降にアップデートするか、対象のディスクに対して次の回避手段を実施していただくことをお勧めいたします。

回避手段

この手順を実施すると、対象のディスクの最初のバージョンから、最新版までをコピーしてからマージします。これにより、サーバー上で処理する vhdx ファイルの個数が抑えられ、問題の発生を抑えることができます。

以下の点に注意が必要です。

  • ストレージの空き容量が十分であることをご確認ください。
  • 対象のディスクイメージのバージョン数や差分サイズによっては、マージに時間がかかる可能性があります
  • ディスクイメージのコピーやマージを実行している間は、ストレージへの負荷がかかります
  • ディスクイメージのマージには Powershell の Merge-VHD コマンドレットを使用します。Merge-VHD コマンドレットを使用するには Hyper-V の機能が必要です。

マージ用スクリプトは SetupServer に含まれています。ほたてのダウンロードページ から 最新の SetupServer (2023年8月版は 2023.8.1.4 以降、2022年1月版は 2022.1.6.12 以降) をダウンロードしてください。パッケージ内の SetupServer\HotateScriptingTools にある MergeVhdx.ps1 をご利用ください。

対象となるディスクのそれぞれに対して、次の作業を実施します。

  1. バージョンの GUID を確認します。
    ほたて管理コンソールを開いて、「ディスクの管理」画面から、対象のディスクイメージのディスク名をクリックします。
    ディスクのバージョン一覧の画面から、端末の起動に利用しているバージョンを右クリックします。
    メニューの [バージョンのプロパティー] をクリックします。
    画面に表示された GUID の値をメモします。

  2. MergeVhdx.ps1 を実行します。
    1台目のストレージにおいて、PowerShell を管理者権限で実行します。
    MergeVhdx.ps1 が配置されたフォルダーに cd コマンドで移動します。
    MergeVhdx.ps1 を次のように実行します。

    .\MergeVhdx.ps1 -toStoreFn -storePath C:\store 97311987-295E-4BAA-A8AB-6BE4725EDDBE
    

    (C:\store の部分は実環境のストアパスに置き換えてください。97311987-295E-4BAA-A8AB-6BE4725EDDBE の部分は 1. で確認した GUID に置き換えてください)
    マージ結果を .... として出力しました。 と表示されれば成功です。

  3. ストアパス内の work フォルダーに出力されたファイル (GUID__00000000-0000-0000-0000-000000000000__1.vhdx) をストアパスに移動します。

  4. レプリケーションを実施して、2台目以降のストレージに対してもマージされた vhdx ファイルを配置してください。