概要
PVS Stream Service には、端末起動時に pvp ファイルを開いたままにしてしまうことがあるという不具合が存在します。
この不具合により、CO-Store のタスク処理において pvp ファイルのレプリケートができずにタスク処理に失敗し、リトライを繰り返してしまうことがあります。
このドキュメントは、CO-Store 3.1 において Sysinternals の Handle というツールを利用してこの問題を回避する機能について述べます。
なお、CO-Store 3.1.2.0 以前をご利用の場合には、この対処をしたにも関わらず、同様に pvp ファイルの移動に失敗したというエラーでタスクがリトライしてしまう可能性があります。 CO-Store 3.1.2.1 以降へのアップデートをするまでは、お手数ですが 【文章番号17-018】「ファイルの移動に失敗しました」というエラーでタスク処理が失敗してリトライを繰り返すことがある の対処手順にしたがって、すべての PVS サーバーの PVS Stream Service を順次再起動するという作業で正常化を行ってくださいますようお願いいたします。
詳細
現象の詳細については、【文章番号17-018】「ファイルの移動に失敗しました」というエラーでタスク処理が失敗してリトライを繰り返すことがある を参照してください。
対策
本問題への対処としては、下記手順の通り、Sysinternals Handle を取得して、設置していただくことで完了します。
※ CO-Store 3.0 以前では、Sysinternals Handle を利用する機能はありません。
※ Sysinternals Handle は、製品パッケージに含めて配布することが禁じられているため、お手数ですがユーザー様各自で取得していただく必要があります。
- 下記 URL からパッケージをダウンロードしてください。
https://technet.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/handle.aspx - 取得した Handle.zip を任意の場所に展開してください。
- 各サーバーの
C:\ProgramData\CO-CONV\CO-Store\Tools
以下にパッケージ内の handle.exe をコピーしてください。
- zip 内には handle.exe と handle64.exe がありますが、handle.exe のみで構いません。(両方を設置する必要はありません。)
- handle64.exe を利用したい場合には handle.exe にリネームして配置するか、後述の手順で handle_exe_path (handle.exe の設置パス) 設定を変更してください。
- 各サーバー上で管理者権限で cmd.exe を起動し、
handle.exe
コマンドを一回実行の上、EULA 同意ダイアログで [Accept] を押してください。
※ 「handle.exe を一回実行する」という手順は、CO-Store 3.1.0.3 以降であれば不要です。
備考
既定では、handle.exe
は C:\ProgramData\CO-CONV\CO-Store\Tools\handle.exe
に設置されるものとしています。
この設置場所は以下の手順で変更可能です。
-
cmd.exe を管理者権限で起動する
-
以下のコマンドを実行する
> cd "C:\Program Files\CO-CONV\CO-Store\Server" > CO-StoreApi.exe set_config \-\-quiet \-\-store=STORE_NAME \-\-name=handle_exe_path \-\-value="C:\Tools\Handle\handle.exe"
-
C:\Tools\Handle\handle.exe に設置する場合の例です。
-
STORE_NAME はご利用環境のストア名です。
- 実行すると、以下のように問われるので、y と入力する
パラメータ "handle_exe_path" に "C:\Tools\Handle\handle.exe" を設定しますか? [y/n]: y handle_exe_path に "C:\Tools\Handle\handle.exe" が設定されました.