概要
ReadCache をご利用いただいている端末において、ブルースクリーンやフリーズ・アプリケーションの異常終了などの現象が発生する場合には、本ドキュメントに記述する手順で ReadCache に原因があるか切り分けてください。
本ドキュメントでは次の 2 通りの方法で確認する手順を説明します。
詳細
ReadCache を無効化して現象が再現するか確認する方法
現象が発生する端末にログオンできる場合、次の作業を実施すると、端末でのキャッシュの読み書きを行わないようになります。
- 現象が発生している端末に管理者でログオンします (書き換える必要はありません)。
- 管理者権限で ReadCache クライアントツール (
C:\Program Files\CO-CONV\ReadCache\ReadCacheClient_GUI.exe
) を実行します。 - タスクトレイのアイコンをクリックしてウィンドウを表示して、[管理] タブを開きます。
- [Read フラグ] の横の [編集] ボタンを押して、クライアント側の設定を [無効] に設定します。
- [Write フラグ] の横の [編集] ボタンを押して、クライアント側の設定を [無効] に設定します。
この状態で端末を利用して、現象が再現するか確認してください。引き続き不具合が発生し続ける場合には、ReadCache 以外に問題がある可能性が高いと考えられます。
確認が終了したら、同様の手順により [Read フラグ] と [Write フラグ] の値を作業前の値に戻してください。
ReadCache のキャッシュデータに不整合がないか確認する方法
端末にログオンできる場合
VerifyCache ツールを実行して、キャッシュ データを検証します。
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現象が発生している端末に管理者でログオンします (書き換える必要はありません)。
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管理者権限でコマンドプロンプトを開始します。
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vDisk を保持するフォルダーをマウントします。
実行例:> net use z: \\PVS1\c$\vdisk
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VerifyCache を実行します。
実行例: ディスク Win10 のバージョン 5 で起動しなくなった場合> "C:\Program Files\CO-CONV\ReadCache\VerifyCache" z:\Win10.5.avhd
○番目のキャッシュ管理単位(キャッシュ中で○番目)で不一致発生
のように表示された場合は ReadCache のキャッシュ処理に問題がある可能性が高いです。
その場合、次の情報を収集していただき、当社までお問い合わせください。
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VerifyCache を実行したときの出力
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VerifyCache に
/v
オプションを指定したときの出力
実行例:> "C:\Program Files\CO-CONV\ReadCache\VerifyCache" /v z:\Win10.5.avhd > out.txt
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CO-Store のログ (参考: 【文章番号17-005】CO-Store のログ回収手順)
端末にログオンできない場合
ReadCache がインストールされていないディスク イメージがある場合は、そのイメージで端末を起動して VerifyCache コマンド を実行してください。
ReadCache がインストールされているディスク イメージしか存在しない場合は、サーバー側において ReadCache が無効なディスク イメージを準備してから、 VerifyCache コマンド を実行してください。
以下では、CO-Store をご利用の場合に、ReadCache が無効なディスク イメージを作成する手順を説明します。
- 現象が発生したディスクの最新バージョンを右クリックして、[このバージョンから新しいディスクを作成] を選択します。
- 名前やファイル名は一時的な名前であることが分かる値を入力します。[基本のマージを実行する] がチェックされている場合はチェックを外します。 [OK] ボタンを押して作成します。
- 作成したディスクで [書き換え開始] ボタンを押します。更新用の端末は任意のものでかまいません。
- ReadCache ディスク管理ツールを起動して、[設定する vDisk を開きます] をクリックします。 更新用のディスクイメージ (ディスク名.1.avhd) を開きます。
- [管理フラグを更新する] ボタンを押して、 [Enable フラグ] のチェックを外して [OK] ボタンを押します。
- CO-Store で [新バージョンを作成する] ボタンを押します。
- 作成したバージョンの端末ボタンを押して、現象が発生する端末を割り当てます。