CO-Colors ほたて 2021年1月版の変更点を説明します。
2021年1月版 (Updated 2021.2.17)
リリース日 | 2021年2月17日 |
---|---|
更新されたファイルのバージョン番号 | 2021.1.29.4 |
CO-Colors ほたて 2021年1月版 (3) からの変更点は次の通りです。
更新ファイル
以下のファイルが更新されています。それ以外のファイルについては、2021年1月版 (3) から変化はありません。
Server\StreamServer\HotateLib.dll
Server\StreamServer\HotateServerLib.dll
Server\StreamServer\HotateStreamServer.dll
Server\StreamServer\HotateStreamServer.exe
Server\tftp\HotateNbp.efi
2021年1月版 (3) から更新する場合は、次の手順を実施してください。
TFTP サーバーにおいて実施する作業
C:\ProgramData\CO-CONV\HotateBoot\tftp
に対してHotateNbp.efi
を上書きコピーします。各サーバーにおいて実施する作業
- Hotate Stream Server サービスを停止します。
Server\StreamServer
内のファイルをC:\Program Files\CO-CONV\Server\StreamServer
に上書きコピーします。- Hotate Stream Server サービスを開始します。
各端末において実施する作業 (※フルキャッシュのオフラインブート機能を利用している端末のみ)
- 端末を起動して管理者としてログオンします (ネットブート、ローカルブートのいずれでも可)。
Fullcach_Set_OfflineBootModule.bat
を利用して、内蔵ディスクの EFI パーティションにHotateNbp.efi
をbootx64.efi
としてコピーします。
変更点
更新中のディスクで起動したときに、更新端末上に
プロセスはファイルにアクセスできません。別のプロセスが使用中です。
というエラーが端末側に表示されることがあった問題を修正しました。
この不具合はリリース当初から存在していました。一度もネットブートしたことがないイメージをフルキャッシュしたあとにローカルブートしたとき、ブートローダー画面に
RC & WC Targetlength isn't equal
というエラーが表示されて起動できない問題を修正しました。
この不具合は 2021年1月版 (2) と 2021年1月版 (3) にのみ存在して、それ以前のバージョンでは発生しません。
2021年1月版 (3)
リリース日 | 2021年2月9日 |
---|---|
更新されたファイルのバージョン番号 | 2021.1.29.3 |
CO-Colors ほたて 2021年1月版 (2) からの変更点は次の通りです。
更新ファイル
クライアント モジュールの HotateMp.sys
および HotateCache.sys
が更新されました。
それ以外のファイルについては、2021年1月版 (2) から変化はありません。2021年1月版 (2) から更新する場合は、クライアントモジュールのアップデート手順を実施していただくだけで十分です。
変更点
内蔵ディスクが複数存在する環境において、端末によってはキャッシュが有効にならないことがある不具合を修正しました。
詳しくは 【文章番号21-003】内蔵ディスクが複数存在する環境において CO-Colors ほたて のキャッシュが有効にならないことがある を参照してください。フルキャッシュ済みの環境において、オフラインブートで起動してオンラインになったり、オンラインでローカルブートしたときに、端末がクラッシュする不具合を修正しました。
この不具合は 2021年1月版 (2) にのみ存在して、それ以前のバージョンでは発生しません。
2021年1月版 (2)
リリース日 | 2021年2月3日 |
---|---|
バージョン番号 | 2021.1.29.2 |
以前のリリース CO-Colors ほたて 2020/8/26 (4) からの変更点を列挙しています。
動作環境
サーバー モジュールが利用する ASP.NET Core Runtime のバージョンが 3.1 に更新されました。
https://dotnet.microsoft.com/download/dotnet-core/3.1 から Windows 向けの最新バージョンの [Hosting Bundle] をダウンロードして導入してください。
なお、従来利用していた ASP.NET Core Runtime 2.X は今後不要ですので、アンインストールしていただいても支障ありません。
大きな変更点
CO-CONV ライセンスサーバーの導入が必須となりました
CO-CONV ライセンスサーバー 2021年1月版の導入が必要です。
CO-CONV ライセンス サーバー 2021年1月版 ユーザー ガイド の手順に従って導入してください。
BootServer が 2 つのモジュールに分離しました
BootServer を HotateBootMenuServer サービス (UDP ポート 30810 で待機) と HotateStreamServer サービス (UDP ポート 30811 で待機) に分離しました
DHCP の Option 17 を設定されている場合は hotate:[サーバIPorFQDN]:17:30810
となるように変更してください。
同様に、HotateClient UpdateBootMenu コマンドでポート番号を指定して実行する場合は 30811 ではなく 30810 を指定してください。
HotateLogServer を追加しました
端末からの動作ログをファイルに記録します (UDP ポート 30809 で待機)。 サーバのいずれか1台に設置し、サービスとして登録します。
このサーバーの情報を CO-BooterEFI.ini で Udp4 Logger にログの出力先として指定します。
出力されたログは C:\ProgramData\CO-CONV\HotateBoot\boot
に端末ごとに出力されます。
Hotate Monitor を追加しました
端末の動作状況を記録して、閲覧することができます (TCP ポート 5002 で待機)。
サーバーのいずれか1台に Hotate Monitor Server モジュールを設置し、サービスとして登録します。 端末には Hotate Monitor Client サービスを導入します。
記録された情報は Hotate Monitor Server 上において、ブラウザーで https://localhost:5002/ を開くことで確認できます。
コンソールの閲覧権限を設定できるようになりました
コンソールにログインするユーザーごとに、どのディスクやブートメニュー、端末グループを参照・変更できるかをカスタマイズできるようになりました。
C:\ProgramData\CO-CONV\HotateBoot\auth.json に JSON 形式で記述します。
(記述例)
"Users": [
{
"Name":"username",
"ACL": {
// ブートメニューの設定
"BootMenu": {
// 特定のブートメニューのみ拒否
"GUID1" : "Deny",
"GUID2" : "Deny",
"*": "Allow",
},
// ディスクの設定
"Disk": null, // すべてを許可
// 端末グループの設定
"HostGroup": {
// 特定のグループのみ許可
"GUID3" : "Allow",
"GUID4" : "Allow",
"*" : "Deny"
}
}
]
GUID にはディスク、ブートメニュー、端末グループをコンソールで表示したときの URL の末尾の GUID を記述します。
新規に起動した端末が利用台数の少ないサーバーに接続するようになりました
サーバーに接続している端末の台数に偏りが生じているときに、新規に接続した端末は利用台数の少ないサーバーに割り振られるようになりました。 また、起動中の端末の接続先を自動的に変更して、各サーバに接続されている端末を再配分する機能を追加しました (デフォルトでは無効)。
自動での再配分を有効にするには、 BootMenuServer.dll.config において AutoRebalanceDevice
の設定を変更して Hotate BootMenuServer サービスを再起動してください。
この機能を利用するために、導入時に次のようになるようにしてください。
- C:\ProgramData\CO-CONV\HotateBoot\token.txt が全部の StreamServer で同じ内容になっていること
- StreamServer が動いているサーバーでは ManageServer も動作していること
その他の改善点
2020/08/26 (4) までの修正に加えて、次の改善・修正が実施されています。
ManageServer
- 使い勝手を細かく改善しました。
- 管理画面にアクセスしている間にセッションの有効期限が切れたときにはログイン画面に移動するようになりました。
- ディスクをインポートした直後にブートメニューを表示するときにエラーが出ていた問題を修正しました。
- ブートメニューに同一ディスクのメニューが複数あるときに、ブートメニューの名前を変更すると失敗する不具合を修正しました。
HotateAdmin
- マスターストレージで MountVhdx コマンドを実行したときには、 ローカル パスへのリンクとして作成するようになりました。
- MountVhdx の追加のパラメーターは、いままでは GUID を渡す必要があったが ファイル名を渡しても動作するようになりました。
- MountVhdx /delete オプションを指定することで、作成済みのシンボリック リンクを削除できるようになりました。
HotateTftp
- Windows PE をネットブートで起動できるようにしました。
- 設定ファイル settings.json に RecognizeBackSlashAsPathDelimiter, RecognizePathWithHeadPathDelimiterAsRelativePath, AllowReadRequestWithSubDirectory を追加しました。
- TFTP キャッシュ機能が追加されました (CO-Booter 1.2.1.1 以降が必要です)。
- 不正なファイルに対するリクエストを受信した際にエラーを返すようにしました。
BootMenuServer
新規端末を起動して登録作業をした後の端末の動作を設定できるようになりました。 また、デフォルトの動作を「10 秒後にシャットダウン」から「5 秒後に再起動」 に変更しました。
BootMenuServer.dll.config
において次の設定を変更します。設定の反映には Hotate BootMenuServer サービスの再起動が必要です。HostNameRegistrationDoneAction
: シャットダウン・再起動のいずれかHostNameRegistrationDoneTimeout
: 何秒後に実施するかどうかHostNameRegistrationDoneMessage
: 画面に表示するメッセージ
複数のサイト間において、サイトを定義するネットワーク設定に 包含関係があるときに、端末が所属するサイトの判定が不適切になる 可能性がある不具合を修正しました。
StreamServer
- 異常終了した端末が、コンソール上で起動状態のままになっていましたが、自動的に停止状態になるようになりました。
自動的に停止状態になるまでの時間は
HotateStreamServer.dll.config
のSessionTimeoutSeconds
で指定できます。 いままでは、この時間が経過したときに、セッションを閉じていましたが、同じタイミングでデータベース上の電源状態も更新するようになりました。
HotateNbp
- フルキャッシュ済みかどうかを CO-BooterMenu の画面に表示できるようになりました。
UefiModules1.2.1.4-20201002.zip において次のように指定します。
{ Boot = Hotate Option = FullcacheIcon }
- キャッシュパーティション初期化直後の起動でエラーが表示される問題を修正しました。
- "GPT ヘッダーの PartitionEntryLBA が 2 ではありません。" という メッセージが表示されることがある問題を修正しました。
- エラーや警告のメッセージは色付きで表示されるようになりました。
HotateMp
- NIC がリンクアップしてから起動処理を開始するようになりました。 この結果、起動時に10回程度のリトライが記録されていた問題が解消しました。
- ホスト名を 12 文字に設定しているときに、端末の起動後に hostname.exe の 出力結果が末尾 1 文字が欠けたものになる問題を修正しました。
- フルキャッシュ状態でのネットブート起動時に、シャットダウンが完了しなかったり、異常終了していた現象を修正しました。
HotateClient
- ShowStat で起動時間や I/O 統計、キャッシュヒット率を表示できるようになりました。
- StoreSecondaryCache コマンドで UDP でフルキャッシュを貯めるときに、にデータ破損を防ぐためにブロック単位でハッシュを 検証しながら処理するようになりました。
- UpdateBootMenu コマンドを引数を指定せずに実行できるようになりました。
- ShowCache コマンドでキャッシュ パーティションの空き容量を表示するようになりました。
- エラーが発生したときの表示を改善しました。
HotateClientSetupTool
- 特定の端末でネットブートできなかった問題に対処しました。
キャッシュ機構 (HotateCache, HotateNbp)
- 端末起動時にキャッシュ容量が足りないとき、いままではすべてのネットブート 用のキャッシュ領域を消していましたが、最近利用していないキャッシュ領域から 消去して、容量が足りた段階で削除をやめるようになりました。
- ReadCache の Write フラグを OFF に設定しているにも関わらず ReadCache に書きこみが行われることがあった不具合を修正しました。
- キャッシュを貯めながら電源起動している途中で強制的に電源を切断したときに、 キャッシュが消えてしまうことがある不具合を修正しました。
その他の変更
- インストール時に ServerProgramData に server.pfx として配置されていた ファイルの初期名称を server.sample.pfx に名前変更しました。
既知の不具合
- キャッシュされたディスクに対して Feature Update が実施した際、それ以降に HotateClient VerifyCache したときに多数の不整合が 検出されます。 これは設計上の不具合に起因するものであり、キャッシュの状態には問題なく、そのままご利用いただいても動作に問題はありません。 端末内のキャッシュを一旦消去してため直すことでこの問題は解消します。
- 一部の端末の NVMe 環境で利用した際、フリーズすることがあります。
- HotateMonitor で端末の電源状態が即座に反映されません。