概要
更新作業中のディスクがあるときに、ストレージ間のレプリケーションを実行すると、更新データが失われてしまったり、更新対象のディスクが壊れてしまったりすることがあります。
この現象は CO-Colors ほたて 2021年1月版までをご利用中の環境において、発生する可能性があります。
詳細
更新イメージがある状態でストレージ間の同期を実施すると、更新イメージがスレーブサーバーに配置されてしまいます。 その結果、更新作業の途中においてどちらのストレージにある更新イメージを用いるのかが不定となってしまい、想定外の動作となっていました。
このような状態で、更新端末を再起動したり、ストレージの切り替えが発生すると、スレーブストレージの更新イメージに対して変更データが書きこまれてしまうことがあります。そのあとに更新完了を実施すると、一部の更新データが欠損してしまいます。
この現象が発生すると、ディスクの内部状態が壊れている危険性があるため、問題が起きているバージョンは破棄していただき、対策を実施したうえで、再度、更新作業を実施していただきますようお願いします。
対策
この問題を発生させないためには、次のいずれかの手順を取ってください。
更新中のディスクが存在するときには、ストレージ間のレプリケーションを行わないようにする。
ストレージ間でのディスクの複製時に、更新用ディスクを除外する。
ストレージにある vhdx ファイルのうち*__0.vhdx
という名前のファイルが更新用ディスクです。
(例)065b9521-6f91-42ee-87ef-f8fd2291c383__1d3a04e4-b2b8-4aa0-8b2f-20914c534251__0.vhdx
CO-Colors ほたて 2021年8月版以降に更新する。
【文章番号21-010】CO-Colors ほたて 2021年8月版の変更点一覧 にある更新ファイルがレプリケーションされると、更新データの一部が欠損してしまうことがある問題を修正しました。 [HOTA-588]
が本問題の修正です。