概要
CO-Store/ReadCache 5.0.0.0 以降の環境において、vhdx 形式で保持されているディスクイメージの C ドライブのサイズを拡張したのちに、 イメージ更新を繰り返したり、中間バージョンの削除をした場合にイメージが壊れることがあります。
詳細
ディスクイメージのディスクサイズ (C ドライブのサイズ) を、ディスクイメージ作成時のサイズから拡張 (変更) した場合に発生する問題です。 ディスクサイズの異なる (a)vhdx ファイルのマージ処理をした場合に、データの壊れた (a)vhdx ファイルが作成されてしまうことがある不具合が確認されました。
この不具合が発生するのは、ディスクサイズを拡張したあとに次のいずれかに該当する状況になったときです。
- イメージの更新を繰り返し、バージョン番号が n * 10 + 2 (n は 1 以上) になった場合
- ディスクサイズの変更前後を含む中間バージョンの削除 (ゴミ箱を空にする) をした場合
- コピーで依存を残した状態で新ディスクを作成し、依存を残したままディスクサイズを変更した後に依存解消を実施した場合
本現象が発生した場合、本現象が発生したかどうか疑わしい場合には、サービスマネージャーから「CO-Store タスクキュー サービス」を停止し、 【文章番号17-005】CO-Store のログ回収手順 を参考に CO-Store のログを回収した上で CO-CONV () にご連絡ください。
対策
以下の手順で修正モジュールを適用することにより、本問題は発生しなくなります。
-
CO-Store.修正モジュール.20210901.zip をダウンロードする。
-
サーバー上で手順 1. の zip ファイルのプロパティ (右クリックメニューからプロパティを選択) を開き、以下の警告が出ていたら、「ブロックの解除」ボタンを押す。
セキュリティ: このファイルは他のコンピューターから取得したものです。このコンピューターを保護するため、このファイルへのアクセスはブロックされる可能性があります。
-
手順 1. の zip ファイルを展開して以下のファイルを取り出す。
- lib_vhd2.dll
- vhd_tool.exe
- CO-Store.Core.Api.dll
-
「CO-Store サーバー サービス」, 「CO-Store タスクキュー サービス」をサービスマネージャーから停止する。
-
CO-Store サーバーの C:\Program Files\CO-CONV\CO-Store\Server 内の以下のファイルを手順 3. で展開したファイルに更新してください。
- lib_vhd2.dll
- vhd_tool.exe
- CO-Store.Core.Api.dll
-
「CO-Store サーバー サービス」, 「CO-Store タスクキュー サービス」をサービスマネージャーから開始する。
この作業による稼働中のネットブート端末への影響はありません。