2.4. 端末登録

端末でネットブートまたはフルキャッシュするために、「ほたてサーバーへの端末登録」および「端末内蔵ディスク (HDD/SSD) のほたて用へのフォーマット」を実施します。

注意

  • BIOS / UEFI の両方に対応している端末をご利用の場合には、事前に UEFI モードに変更してください。
  • UEFI のブートオーダーの設定で、ネットワークブートを最優先にしてください。

2.4.1. ほたてサーバーへの端末登録

  1. 登録する端末をネットブートで起動します。

  2. 画面に下記のメッセージが表示されます。

    This host is not registered to server.
    Host Name :
    

    端末のホスト名を入力して、Enter キーを押します。 この作業により、ほたて管理コンソール上の端末グループ Default Group に端末の情報が登録されます。

    Tips

    ほたてサーバーは登録された端末を UEFI が管理する System UUID で識別します。

    ホスト名の入力が表示されずに、ブートメニュー画面が表示されたり、起動したりする場合には、ほたてサーバーにすでに登録されている可能性があります。 ほたて管理コンソール上で端末が登録されていることをご確認ください。

    端末登録後、CO-Booter のメニューが表示されます。

    メモ

    ほたてへの登録完了後の動作は HotateBootMenu.dll.configCO-BooterMenu.ini の設定により異なります。 デフォルト設定の動作から変更する場合は 設定の変更 をご覧ください。

2.4.2. 内蔵ディスクのフォーマット

端末登録が完了すると、CO-Booter の管理者メニューが表示されます。 メニューから Hotate Formatter を選択して起動し、内蔵ディスクのフォーマットを行います。

注意

内蔵ディスクのパーティション構成やサイズは事前に設定してください。 詳細は Hotate Formatter のドキュメントをご参照ください。

  1. ブートメニューから Hotate Formatter を選択します。

    ブートメニュー

    メモ

    デフォルトでは 5 秒経過すると自動で HotateFormatter が起動します。

  2. HotateFormatter が起動します。

  3. 内蔵ディスクのフォーマット処理を行います。

    内蔵ディスクのフォーマット後のパーティション構成が表示された後、 All data in /dev/XXXX will be lost. Procceed? (Y/n) と表示されるので、 Y を入力してエンターを押してください。

  4. 内蔵ディスクのフォーマットが自動的に実施され、端末の内蔵ディスクの EFI パーティションにほたてフルキャッシュ用オフラインモジュール が配置されます。 10 秒後に自動的に再起動します。 (デフォルト設定の動作)

以上で、端末登録及び内蔵ディスクのフォーマットは完了です。 端末をネットブートで起動できることをご確認ください。

注意

一部の端末において、EFI パーテイションにオフラインモジュールがある場合に、ブートオーダーの順序とは関係なく内蔵ディスクから起動しようとするものがあります。

このような場合、ネットブート起動する端末の起動に時間がかかる (内蔵ディスクからの起動のタイムアウトを待つことになってしまう) 可能性があります。 この問題を回避する手順は Hotate Formatter のドキュメントを参照してください。

2.4.3. 設定の変更

デフォルトの動作から設定を変更する場合には、下記のファイルを編集して下さい。

  • HotateBootMenuServer.dll.config

    端末登録後の動作に関しての設定をできます。

  • CO-BooterMenu.ini

    端末登録後に使用する ブートメニュー を指定できます。

以下、設定詳細です。

HotateBootMenuServer.dll.config

端末登録後の動作に関しての設定をできます。

C:\Program Files\CO-CONV\HotateBoot\HotateBootMenuServer.dll.config をテキストエディタで開いて、下記の修正を行います。

設定変更後は、HotateBoot Boot Menu Server サービスを再起動してください。

HostNameRegistrationMode

未登録の端末からほたてサーバーへ接続があったときの処理方法の設定です。 value=0 から 3 までの値を設定します。

各値に対する処理方法は以下の通りです。

0:接続を許可しない
1:認証後、端末を登録する
2:認証後、hosts.csv に出力する
3:認証後、端末を登録して、hosts.csv にも出力する (デフォルト)

Tips

HostNameRegistrationMode パラメータに 23 を設定している場合には、 ほたてサーバーの C:\ProgramData\CO-CONV\HotateBoot\hosts.csv に、登録した端末の「ホスト名」「UUID」「MAC アドレス」の情報が、カンマ区切りで記載されます。 DHCP サーバーへの端末毎の予約登録などにご活用いただけます。

Tips

HostNameRegistrationMode パラメータに 2 を設定している場合には、 ほたてコンソールに自動登録はされないため、下記のコマンドを実行して登録する必要があります。

> cd c:\Program Files\CO-CONV\HotateBoot\Server\Tools
> HotateAdmin ImportHost

ただし、hosts.csv にエントリの重複等があった場合は、登録されません。 重複している個所を修正後、コマンドを再実行してください。

PasswordForHostNameInput

ホスト登録機能利用時の認証に使用するパスワードを設定します。 パスワードを設定した場合には、未登録の端末をほたてブートで起動した際に画面に下記のメッセージが表示されます。:

Input Password :

value="" のように値を空にすると、パスワード入力は不要となります。

ReturnToCoBooterAfterHostNameRegistration

端末登録後に CO-Booter に処理を戻すかどうかの設定を行います。 ただし、CO-Booter を利用していない場合は、HostNameRegistrationDoneAction の設定に従います。

各値に対する処理方法は以下の通りです。

0:CO-Booter に処理を戻しません
1:CO-Booter に処理を戻します

HostNameRegistrationDoneAction

端末登録後の動作を設定します。value=""Reset または Shutdown を設定します。 各値に対する処理方法は以下の通りです。

Reset:登録後再起動する (デフォルト)
Shutdown:登録後シャットダウンする

HostNameRegistartionDoneMessage

端末登録後のメッセージを設定します。 設定した端末登録後の動作に合わせて変更します。 デフォルトでは Success. Reboot in 5 seconds となっています。

HostNameRegistrationDoneTimeout

HostNameRegistrationDoneAction で指定した動作の実行までの時間 (単位: 秒) の設定です。 デフォルトでは 5 です。

CO-BooterMenu.ini

tftp ルートフォルダにある CO-BooterMenu.ini を編集します。

RegistrationDoneIni

HotateBootMenuServer.dll.configReturnToCoBooterAfterHostNameRegistration1 に設定している場合に、端末登録後に使用する ブートメニュー を指定できます。

{
Boot = Hotate
Option = FullcacheIcon
RegistrationDoneIni =XXXXXXX.ini
}