4.3. サーバー側での確認ポイント

長らく問題なく動いていたネットブートサーバーが、ある時から正常に動かなくなった時には、まずは次のようなポイントを確認してください。

  • 関連する各種サービスが動いているかどうか

    ほたては、ADサーバ、SQLサーバ、DHCPサーバ、DNSサーバに依存して動作します。 これらのサーバが正常に動いているかを確認してください。

  • DHCPサーバーが複数動いていたりしないか

    複数の端末の動作がおかしくなる事例において、想定外のDHCPサーバが動作しているケースもよく見かけます。 端末直近のネットワークでパケットキャプチャを行い、DHCP要求に応答しているサーバが想定通りのものかどうかを確認してください。

  • サーバーのディスク容量が溢れていないか

    ある時期まで正常に動いていたサーバがその後動かなくなるケースは、多くの場合においてディスク溢れが原因です。サーバのディスク(特にディスクイメージを保持するディスク)が溢れていないかを確認してください。 ディスクイメージを保持するディスクが溢れていた場合の対処手順は ストレージサーバーの容量の確認 をご確認ください。

  • 各サーバー上で必要なサービスが動いているかどうか

    ほたて関連のサービスが正常に動いているかどうかを HotateWatchdog サービスが監視しています。 まずはこのサービス自体が動いているかどうかをサービスマネージャーで確認してください。

    メモ

    サービスマネージャーには "Hotate" で始まる名前のサービスが多数登録されていますが、そのすべてが動いている必要はありません。

    次に、 C:\ProgramData\CO-CONV\HotateBoot\log\HotateWatchdog.log にある HotateWatchdog サービスのログをみて、他のサービスの停止と起動が繰り返し記録されていないかを確認してください。もし、何らかのサービスが動いていない場合には、同じフォルダに各サービスのログがあるので、それを確認してください。

    また、サービスが動き続けているものの動作がおかしい場合もあります。各サービスのログを確認してください。

  • 端末のキャッシュが溢れていないか

    端末側において、「キャッシュが溢れている」「キャッシュ用のパーティションがない」といった状況のときには、サーバ側にWriteCacheが作られるため、サーバのディスクが溢れたりCPUやネットワークの負荷が大きくなったりします。 ほたてクライアントモニターを活用して、端末側のキャッシュが溢れていないかどうかを確認してください。 手順は キャッシュの管理 をご確認ください。

4.3.1. サーバ側で取得できるログと、サポートへの報告

上記の各項目を確認してもほたての動作がおかしい場合には、以下の情報を収集してサポート窓口までご連絡ください。

  • サービスのログ

ほたてに関係したログは、サーバ側では C:\ProgramData\CO-CONV\HotateBoot\log フォルダにあります。 このフォルダに有るログファイルのうち、不具合が発生しはじめた時期以降のファイルをお送りください。

  • ディスクイメージの状態一覧

ディスクの依存関係のグラフ の手順に従い、各ストレージサーバのディスクの状態を確認し、生成された .dot ファイルと .svg ファイルをお送りください。