3.4.2. ストレージサーバーの容量について¶
ストレージサーバーに必要な容量の概算¶
ストレージサーバーにはディスクイメージおよびその更新履歴(差分)を保持します。 差分は「2~3世代あればよい」と思われがちですが、ネットブートの特徴を活かした運用をするためには、最低でも10世代、標準的には50世代程度を保持することが推奨されます。
メモ
ネットブートの特徴の一つは、過去の状態を長期に保持しておき、不具合が生じたときに直ちにロールバックしたり、過去と現在とを比較することで、不具合の原因を見つけやすかったりすることです。
注意
サーバー側のディスク容量は導入時に十分に多く確保する必要があります。これが不足すると運用コストが大きく上がる可能性があります。
容量の計算は次の値を目安としてください。
通常時
(Cドライブサイズの総和) * (3~5)
Cドライブサイズの容量が大きい場合(300GB以上 等)
(Cドライブサイズ + (300GB~600GB)) * ディスクの種類数
メモ
イメージ更新1回当たりの消費容量が30GB程度で10~20世代保持することを想定しています。
ストレージサーバーの容量の確認¶
ストレージサーバーのストアパスが置かれているボリュームの総容量や空き容量、ストアパスの消費容量などをエクスプローラーでご確認ください。
- Explorer を開きます。
- ストアパスが置かれているボリュームおよびストアパス(フォルダ)のプロパティを開いて容量を確認します。
ストレージの空き容量が足りなくなった場合¶
ほたてのストアを保持するストレージの容量が足りなくなった場合には、下記のような障害が起こる可能性があります。
- マスターストアパスのストレージ容量が不足した場合
- イメージの更新が正常に行えない・完了できない
- イメージの更新で作成されたバージョンが壊れる
- サーバーキャッシュになっているような端末の挙動が不安定になる
- その他のストアパスのストレージ容量が不足した場合
- マスターストアパスからのディスクの同期に失敗し冗長性が保てなくなる
- サーバーキャッシュになっているような端末の挙動が不安定になる
注意
空き容量がディスクの論理サイズ * 2 を下回ると作業工数が跳ね上がります。 空き容量が不足しそうな場合には ストレージのディスク容量が不足しそうになった場合 をご参照のうえ、早めに対処してください。
ディスクイメージごとの消費量の確認¶
ディスクの依存関係をグラフ化するツール (Get-StoreGraph.ps1) を利用することで、ディスクイメージごとの消費量を確認できます。 利用手順の詳細については ディスクの依存関係のグラフ をご参照ください。