2. CO-Store コンソールの操作

2.1. 左ペインでの操作

左ペインでは、CO-Store の管理するストアとそのディスクを一覧でき、フォルダ管理などができるほか、左ペインに表示されている各アイコンを選択することで、右ペインの画面を切り換えることができます。詳細については、画面ごとの解説をご覧ください。

2.2. システム概要画面

2.2.1. システム概要画面の表示

左ペイン最上部の [CO-Store] を選択すると、右ペインに システム概要 画面が表示されます。 システム概要画面では、同一サイトに属するサーバーが一覧表示され、サーバーの動作状況を確認できます。

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エラーの発生時には、以下のようにエラーメッセージが表示されます。

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「CO-StoreServer サービスが実行中ではありません」とのエラーが出るとき
CO-StoreServer サービスの動作に問題があることを示しています。
サービス マネージャ (services.msc) で CO-StoreServer サービスが正常に動作しているかを確認してください。
「ドメイン/ユーザーにファームへのアクセス権がありません」とのエラーが出るとき
Citrix PVS Soap Server サービス が正常に動作していないことを示しています。
サービス マネージャ (services.msc) で Citrix PVS Soap Server サービス の動作を確認して、サービスの再起動をしてください。

その他、エラー メッセージの示す内容と対応方法にしたがって対処してください。

2.2.2. システム概要画面での操作

左ペインの [CO-Store] 上で右クリック → コンテキスト メニューから以下の操作ができます。

接続
CO-Store サーバーに接続します。
ストア追加
CO-Store の管理対象ストアを追加できます。 詳細は「ストアの追加」を参照してください。
プロパティ
ReadCache システムとの連携、Directed Broadcast の設定など、詳細な設定を行えます。 詳しくは後述の「ファーム プロパティの設定」を参照してください。
切断
CO-Store サーバーとの接続を切断します。

2.3. ストア情報画面

2.3.1. ストア情報画面の表示

左ペインの[(ストア名)]を選択すると、右ペインに ストア情報 画面が表示されます。

ストア情報画面では、選択されたストアに属するサーバーのストレージが一覧表示され、 動作状況と空き容量の確認ができます。 なお、追加サーバーはストレージを持たないため、この画面には表示されません。

2.3.2. ストア情報画面での操作

左ペインの[(ストア名)]の上で右クリック → コンテキストメニューから以下の操作ができます。

ログの回収

コンテキストメニューの [ログの回収] をクリックする、もしくはストア情報画面右下にある [ログを回収する] ボタンを押すことで、各サーバーに分散して保存されているログを 1 ヵ所に あつめて出力できます。

回収する日時の間隔を指定して [OK] を押すと回収します。(通常は問題の発生した数日前からの範囲を指定してください。)

このログには、各サーバーのログ、データーベースサーバー上にあるデーターベース内の情報、 PVS システムの構成情報などが含まれています。

回収されたログは、 "C:¥ProgramData¥CO-CONV¥CO-Store¥out" に保存されます。

プロパティの確認
ストアの詳細な情報を確認できます。

2.4. ディスク一覧画面

2.4.1. ディスク一覧画面の表示

左ペインの [ディスク一覧] もしくは [(フォルダ名)] を選択すると、右ペインに ディスク一覧 画面が表示されます。

ディスク一覧画面には内包するディスクが一覧表示され、ストレージの消費量などを確認できます。

2.4.2. ディスク一覧画面での操作

ディスク一覧画面の左ペインでは、フォルダを作成してディスクを整理できます。フォルダは階層化できます。

2.4.3. フォルダに関する操作

左ペインの [(フォルダ名)] の上で右クリック → コンテキストメニューから以下の操作ができます。

名前の変更
フォルダ名の変更ができます。
フォルダの削除
フォルダを削除します。なお、フォルダ内にディスクがある場合にはフォルダの削除はできません。
フォルダの作成
新規にフォルダを作成します。

■ ディスクに対する操作

右ペインの [(ディスク名)] の上で右クリック → コンテキストメニューから以下の操作ができます。

(ディスクの) 削除

選択されたディスクを削除します。

メモ

割り当てられた端末があるディスクは削除できません。
先に端末の割り当てを解除 (「B)割り当ての解除」を参照) してください。
(ディスクの) プロパティ
ディスクのプロパティを確認します。「1) ディスク自体の管理」の情報と同じです。

2.5. バージョン一覧画面

2.5.1. バージョン一覧画面の表示

左ペインに表示されるディスクから 1 つを選択すると、左ペインに バージョン一覧 画面が表示されます。

バージョン一覧画面では、右ペイン上部にディスクの情報を示す黄緑色の ディスク情報 欄が表示され、 その下に バージョン履歴 が表示されます。

この画面は、ディスクの管理、バージョンの管理、ディスクの情報の確認、端末の割り当て、…など、 ディスク管理作業の中心となる画面です。

2.5.2. バージョン一覧画面での操作

1) ディスク自体の管理

左ペインの [(ディスク名)] の上で右クリック → コンテキストメニューから以下の操作ができます。

削除

選択したディスクを削除します。

メモ

割り当てられた端末があるディスクは削除できません。 先に端末の割り当てを解除 (「B)割り当ての解除」を参照) してください。

プロパティ

ディスクのプロパティを確認します。

項目 説明
名前
CO-Store コンソール上の表示名を変更できます。
ファイル名は変更されません。
ファイル名
ディスクの PVS サーバー上でのファイル名を表示します。
ファイル名は変更できません。
作成日時 ディスクの作成日時を表示します。
消費量合計 ディスクの実際の ストレージの消費量 を表示します。
サイズ
ディスクの vhd(x) ファイルの、論理的なサイズ を表示します。
端末をネットブートで起動した際の C: ドライブのサイズに相当します。
コピー元 ディスクのコピー元(親ディスク)のファイル名と、 依存関係の有無を表示します。
VHDの種類 ベース (バージョン 0) が固定 (Fixed) 、動的 (Dynamic) いずれのタイプか、 vDisk のデータブロックのサイズの大きさがいくらかを表示します。

なお、プロパティはディスク情報欄の[詳細]ボタンからも表示させることができます。

2) ディスクの書き換え (ディスクの更新)

右ペイン上部の緑色の部分「ディスク情報」欄の[書き換え開始]ボタンから、ディスクの書き換え作業を開始できます。
書き換え開始 の手順
  1. 書き換えたいディスクを選択し、ディスク情報欄上の[書き換え開始]ボタンを押します。
  2. 端末選択ウィンドウからディスクの書き換え作業に用いる作業用端末 (更新用端末) を指定して [OK] を押します。
  1. 割り当てについてのオプションを確認 (「A)ディスクに端末を割り当てる」を参照) して [OK] を押します。

ディスクの書き換えを開始すると、バージョン履歴の最上部にオレンジ色の 更新用バージョン が表示されます。

[新バージョンを作成] ボタンをクリックすると、ディスクの書き換え結果を元に新バージョンを作成します。

[元に戻す] ボタンをクリックすると、更新用バージョンを破棄します。

ディスクイメージの書き換え作業
  1. 更新用端末 を起動します。
  2. 書き換え作業が終了したら、更新用端末 の電源を落とします。

更新用バージョン の左肩に、更新用端末が表示されています。このアイコンをクリックすると 端末選択ウィンドウが開き、更新用端末を変更することができます。

メモ

保守モードの端末(書き換え作業中の 更新用端末)は、電源を落としても 環境は復元されません。再起動時には、ネットブートを利用しない通常の端末と同様に、電源を 落とした時の状態から継続して作業をすることができます。

書き換え終了 の手順
  1. 更新用バージョン にある [新バージョンを作成] ボタンを押します。
元に戻す の手順
  1. 更新用バージョン にある [元に戻す] ボタンを押します。

更新用バージョン が削除されます。

メモ

ディスクの書き換え作業は自動化することができます。 自動化の手順については、「自動更新について」を参照してください。

3) ディスクのバージョンの管理

バージョン履歴欄では、ディスクのバージョンの管理ができます。

バージョン上で右クリック → コンテキストメニューから、以下の操作ができます。

項目 説明
端末割り当て
端末の割り当てを行います。
詳細は後述の「4) 端末の管理」を参照してください。
このバージョンから新しいディスクを作成
選択されたディスクのバージョンを親ディスクとして、子ディスクを作成します。作成された子ディスクは親ディスクに依存します。
コメント編集 バージョンに対してコメントを残すことができます。バージョン上のコメント欄をクリックしても同様の操作ができます。
ゴミ箱に移動 バージョンをバージョン履歴から削除し、ゴミ箱に移動します。
vDiskのパスをコピーする ディスクのパスをクリップボードにコピーします。
再書き換えする
直前のディスクの書き換えを確定前の状態に巻き戻し 更新用バージョン の状態に戻します。
最新バージョンについてのみ選択できます。
プロパティ 選択されたバージョンについてのプロパティを表示します。
「このバージョンから新しいディスクを作成」

選択されたディスクのバージョンを親ディスクとして、子ディスクを作成します。 作成された子ディスクは親ディスクに依存します。

[このバージョンから新しいディスクを作成] を選ぶと、新しいディスクの作成 ダイアログが表示されます。

以下の設定をして [OK] を押すと、新しいディスクが作成されます。

項目 説明
新しいディスクの名前
CO-Store コンソール上に表示される名前です。作成後に変更することもできます。
新しいディスクのファイル名
実際にストレージに作成されるファイルの名前です。作成後に変更することはできません。
基本のマージを実行する
コピー元ディスク「基本のマージ」を実行するかどうかを指定できます。
デフォルトの設定を on にするか off にするかは「ファーム プロパティの設定」で設定可能です。
コピー元ディスクの ReadCache 系列名を維持する
通常は off としておくことをお奨めします。
ReadCache 系列名が違う場合の動作については ReadCache ユーザーガイドをご参照ください。
バージョン情報 コピー元ディスクの名前、ファイル名、バージョン名を表示しています。
ゴミ箱での操作
ゴミ箱には、これまでに削除したバージョンが収納されています。
ゴミ箱を空にする

[ゴミ箱を空にする] をクリックすると、バージョンを完全に消去できます。

メモ

ゴミ箱を空にしてもデータは即時には消去されません。データ削除の タスクが登録されてバックグラウンドで進行し、完全に消去されるのは タスクの完了後になります。

メモ

削除されるバージョンに依存したディスクがある場合には、必要な マージ処理とファイルの置き換えが行われます。このような場合には、 バージョンを削除しても必ずしもストレージの使用量が減るものでは ありません。

もとに戻す

[もとに戻す] をクリックすると、ゴミ箱からバージョン履歴へ復帰します。

メモ

端末が割り当てられてる場合には削除できません。その場合には、 いったん[元に戻す]をクリックして、バージョン履歴から端末の 割り当てを解除してください。

4) 端末の管理

バージョン履歴欄 → [起動中/割り当て端末アイコン] を選択して 端末選択ウィンドウ を起動することで、 端末の割り当て、端末のモードの変更、端末の電源操作といった、端末の管理ができます。

端末選択ウィンドウ からできる端末管理

A)ディスクに端末を割り当てる
選択したディスクを端末に利用させることを「(ディスクの)割り当て」と言います。 割り当てられた端末は、次回起動時にはそのディスクをブートディスクとして起動します。 複数のディスクをひとつの端末に割り当てることもできます(「A)ディスクに端末を割り当てる」を参照)。
B)割り当ての解除
端末の割り当てを解除します。
C)端末の電源管理
端末に「起動」「シャットダウン」「再起動」の指示を出します。
D)端末のモードの変更
端末のモードを変更します。

端末選択ウィンドウ の使い方 ── 端末の選択

端末の選択のしかたは、原則として Windows のエクスプローラーの方法に準拠しています。

  • 選択したい端末のアイコンをクリックすることで選択できます。
  • Ctrl キーを押しながらクリックすることで、複数の端末を選択できます。
  • Shift キーを押しながら始点と終点をクリックすることで、その間の端末を一括選択できます。
  • Ctrl - Aキーを押すことで、表示されているすべての端末を一括選択できます。

メモ

ウィンドウ上部のセレクタを利用することで、表示される端末を絞り込むことができます。

A)ディスクに端末を割り当てる

端末を選択して[割り当て]ボタンを押すことで、ディスクの現在選択中のバージョンを割り当てることができます。 で、割り当てられた端末はそのディスクをブートイメージとして利用できるようになります。

端末を指定してディスクを割り当てる

端末を指定してディスクを割り当てることができます。 ひとつの端末に複数のディスクを割り当てることもできます。

すでにディスクが割り当たっている場合、すでに割り当たっているディスクの割り当てをどうするか (解除するか維持するか) を選択できます。

以下の 3 種類の設定を on/off で指定してください。

  • 同じディスクの別バージョンを解除する
  • 同じストア内の別のディスクを解除する
  • 別のストアのディスクを解除する
端末アイコンのドラッグ&ドロップでディスクを割り当てる
現在特定のディスクに割り当てられている端末を、そのまま別のディスクに割り当てたい場合には、 バージョン上の端末アイコンを、左ペイン上の、割り当てたいディスクの上にドラッグアンドドロップ することで行うこともできます。
B)割り当ての解除
端末選択ウィンドウから、すでにディスクの割り当てられた端末を選択して[解除]ボタンを押すことで、ディスクの割り当てを解除できます。
C)端末の電源管理

端末を選択して[起動]、[シャットダウン]、[再起動]のいずれかのボタンを押すことで、端末の電源を操作できます。

メモ

初期設定では、起動命令に通常の WOL(Wake-On-LAN)パケットを利用するため、 起動命令を出せるのは同一セグメントの端末に限ります。別セグメントの 端末を起動するためには、Directed Broadcast で WOL を送信する方式を利用して下さい。 CO-Store から送信することもできます。(「Directed Broadcast を利用する場合の設定方法」を参照) なお、ネットワークが Directed Broadcast パケットを通す設定になっている必要があります。

D)端末のモードの変更
端末には「保守」「テスト」「実稼働」の 3 種のモードがあり、端末選択ウィンドウ下部のボタンから切り換えることができます。
  • 保守モード

    ディスクの書き換え用のモードです。ディスクの書き換えに用いる 更新用端末 に指定して下さい。

  • テストモード
    Citrix の想定する管理フローにおいて保守モードから実稼働モードに移行するまでの試験運用を想定したモードです。
    CO-Store を利用した管理では、通常はこのモードは利用しないでください。
  • 実稼働モード

    通常運用時に利用するモードです。

※ 更新用バージョンを割り当てると、端末は自動的に保守モードに切り替わります。

2.5.3. ディスク・バージョンに情報、エラー、警告アイコンが表示されるとき

ディスクやバージョンの表示に、情報、エラーや警告アイコンが表示されるときがあります。

マウスカーソルを各アイコンに合わせると、どうすべきかのメッセージが表示されますので、 適宜操作を行ってください。

2.6. タスク一覧画面

左ペインの[タスク一覧]を選択すると、選択されたストアにおいて現在実行中のタスクと、 実行の完了したタスクが一覧表示されます。

2.7. 進捗表示画面

書き換え開始・終了や、バージョン削除、ディスク削除、コピーによる新ディスク作成では、 処理の進捗を示すダイアログが表示されます。