3. 各種設定

3.1. ストアの追加と削除

ストアの構成変更手順については「サーバーの追加と除外、サーバーの種別の変更」を参照してください。

3.1.1. ストアの追加

CO-Store は、PVS のストアを管理対象とするため、管理対象とするストアを指定する必要があります。 以下の手順で、管理対象とするストアを指定してください。

  1. 左ペインの[CO-Store]上で右クリック → コンテキストメニューから[ストア追加]を選択します。
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  1. 追加するストアの設定画面が立ち上がります。
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項目 説明
ストア名 PVS におけるストア名を入力します。
ストアのパス
PVS サーバーにおけるストアのパスを入力します(「ストア」は、PVS サーバー上のフォルダとして存在します。
共有フォルダ名
PVS サーバーにおいて ストアのフォルダにアクセスするための共有名 を入力します。
すべての PVS サーバーにおいて同一の共有名である必要があります。
サーバー
枠内に同一ファームに属する PVS サーバーの一覧が表示されるので、一覧から選択して、PVS サーバーの役割を指定します。
「マスターサーバー」を 1 台(1 台のみ、必須)と、スレーブ サーバー」もしくは「追加サーバー」を 1 台以上指定してください。

[OK] をクリックするとストアが追加されます。このストアのことを CO-Store では 「メインストア」 と呼びます。

このときに、メインストアとは別に、「(ストア名) -Diff 」「(ストア名) -Link 」という 新たな2つのストアが、PVS に自動的に追加されます。

「(ストア名) -Diff 」は、他のディスクに依存した状態のディスクを管理する働きを担うストアです。 このストアのことを CO-Store では 「差分ディスクストア」 と呼びます。 このストアは、マスターサーバーのみに作成されます。

「(ストア名) -Link 」は、端末に対するディスクの割り当てをコントロールするためのストアです。 CO-Store は端末の割り当ての操作に応じて、このストア内に自動的にリンクディスクを作成・削除する ことを通じて、PVS のディスクの割り当てをコントロールします。 このストアのことを CO-Store では 「リンクストア」 と呼びます。

更新作業を行う際に作成される「更新用バージョン」は、つねにメインサーバー上の [メインストア] もしくは [差分ディスクストア] に作られます。 PVS コンソールからディスクのモード変更やディスクのマウント処理などの作業をする際には、 この「マスターサーバー上のメインストアもしくは差分ディスクストア内にあるディスク」 に対して行うようにしてください。

3.1.2. ストアの削除

管理対象のストアを管理対象から除外するには、コマンドプロンプトを管理者権限で開いて、次のコマンドを実行してください。:

CO-StoreApi delete_store [GLOBAL_OPTIONS] --store=STORE_NAME

差分ディスクストア[(ストア名)-Diff]とリンクストア[(ストア名)-Link]は自動的に削除されません。不要な場合には PVSコンソールを利用してストアを削除してください。

オプション:

--store   CO-Store 管理ストア名を指定してください。

実行例

> CO-StoreApi.exe delete_store --quiet --store=Store
CO-Store ストア ``Store`` の登録が削除されました。以下のストアは CO-Store の管理下から外れました.
 Store
 Store-Diff
 Store-Link

3.2. ファーム プロパティの設定

左ペインの [CO-Store] で右クリックして [プロパティ] を選択すると表示される [ファーム プロパティ設定ダイアログ] の [基本設定] タブで各種設定ができます。

([詳細] タブは通常設定を変更する必要はありません。)

[Directed Broadcastで端末を起動する]
このチェックボックスを On にすることで、PVS サーバーと端末が異なるサブネットに
ある場合にも、CO-Storeコンソールを通じて端末の電源管理を行えるようになります。
この電源管理機能は Directed Broadcast を用いるため、いくつかの設定を事前に行う必要があります。

なおこのチェックボックスを Off にした場合には、PVS の電源起動機能をもちて起動指令を出します。
PVS の電源起動機能は WOL (Wake-On-LAN) パケットを利用するため、PVS サーバーと端末とが
同一サブネットにある場合にしか電源起動機能を利用できません。
[レプリケート処理の設定]
レプリケート処理のタイムアウト時間を設定してください。
サーバー間コピーに異様に時間がかかってタスク処理がエラーを繰り返している
場合に長く設定するなどしてください。
(ただし、次の [タスク処理] 時間帯を超えてコピーを継続することはできません。)
[タスク処理]
CO-Store では、サーバー間コピーやマージ処理など、コンソール操作に比べて
長い時間がかかる処理をバックグラウンドで実行するようにしており、その処理を
「タスク」と呼んでいます。

この設定により、タスク処理を夜間の実行に限定するなどの設定が可能です。
[コピーによる新しいディスクの作成時のオプション]
コピーによる新しいディスクを作成する際のデフォルトオプションを設定してください。

通常は Off にしておき、コピーで作成される新ディスクをコピー元ディスクに
依存する状態で管理することをお奨めします。

3.2.1. Directed Broadcast を利用する場合の設定方法

[Directed Broadcastで端末を起動する] チェックボックスを On にした上で、 以下の設定を行ってください。

  • IP アドレスに対応するサブネットマスクの情報を列挙する
  • MAC アドレスと割り当てるIPアドレスとを列挙する
  • PVS サーバーと端末との間で Directed Broadcast パケットが通るように、ネットワークスイッチやルーターの設定をする

以下は設定ファイルの例です。C:ProgramDataCO-CONVCO-StoreWoL 以下にある subnet.dat-dist, mac_ip_table.dat-dist をそれぞれ subnet.dat, mac_ip_table.dat に コピーしてご利用ください。

「IPアドレスに対応するサブネットを列挙したファイル」の例

# subnet.dat
#
#   端末の置かれているセグメントのネットマスク情報を記述してください。
#   このファイルの情報に基づき、DirectedBroadcastパケットの宛先
#   アドレスが生成されます。
#
#  例)
#   192.168.95.0/255.255.255.0
#   192.168.129.0/255.255.255.0
#   192.168.130.0/255.255.255.0

「Macアドレスと割り当てるIPアドレスを列挙したファイル」の例

# mac_ip_table.dat
#
#   Directed Broadcast を利用した端末起動を行うための設定ファイル。
#   以下のような書式に従い、端末のMACアドレスとIPアドレスの
#   対応表を作成してください。
#
# === ここから ===
# 00-1C-25-95-7C-9E  192.168.130.201
# 00-1C-25-95-6F-3F  192.168.130.202
# === ここまで ===
#
# MAC アドレスは、``:`` 区切りでもよいです。
# 大文字小文字の区別はありません。