CO-CONV サポート

文章番号17-008

ストレージ サーバーにおけるディスクの空きを増やす手順について

公開
2017年04月05日
更新
2019年03月11日
対象製品
  • CO-Store 2.5
  • CO-Store 3.0, 3.1
  • CO-Store 5.0

概要

CO-Store をご利用の環境において、ストレージ サーバーにおけるディスクの空きを増やす手順について述べます。

詳細

この文書では、CO-Store をご利用の環境においてストレージ サーバーのディスク残容量が少なくなった場合に、 vDisk イメージの更新履歴を削除することにより、ストレージ サーバーにおけるディスクの空きを増やすための手順について述べます。

この作業により削除されたバージョンや系列は完全に削除されて復活はできません。 削除対象の選択は慎重に行い、適宜バックアップをした上で作業を実施してください。

対策

事前確認

不要となった系列が存在する場合には、まずはそれらの削除を実施してください。

最低限、作業対象とする系列のディスクサイズ相当の残容量があることを確認してください。
(同時に複数の系列に対して作業を行う場合には、対象の系列の合計に相当する残容量が必要です。)

ディスク残容量が 1 系列のディスクサイズも下回る状況の場合には、 【文章番号17-005】CO-Store のログ回収手順 を参考に情報収集した上で、 CO-CONV (e-mail) にお問い合わせください。

作業手順

系列ごとに次のいずれかの手順を選択して、ストレージ サーバーにおけるディスクの空きを確保してください。

  • A. 不要になった中間バージョンを削除する
  • B. コピー系列を作成して切り替えた後、旧系列を削除する

手順 A の方が履歴が残るメリットがあるので、まずはこちらを試してください。 しかしながら残念なことに、中間バージョンを削除したとしても空き容量がそれほど増えない場合もあります。
そのような場合には、更新履歴がすべて消えてしまうことにはなりますが、手順 B を試してください。

A, B それぞれの手順について、以下に説明します。

A. 不要になった中間バージョンを削除する

不要になったバージョンをゴミ箱に入れてから「ゴミ箱を空にする」を実行するという手順です。

注意事項

CO-Store 3.1.2.0 以前をご利用の場合には、【文章番号18-003】CO-Store でベースを含むバージョン削除をした場合に削除ができないことがある もご確認ください。

手順詳細

  1. CO-Store コンソールを起動します。
  2. 不要なバージョンをゴミ箱に入れます。
  3. ゴミ箱を開き、「ゴミ箱を空にする」を実行します。
  4. 「タスク一覧」をクリックして、「バージョン削除」タスクが登録されていることを確認します。
  5. 登録された「バージョン削除」タスクの完了を待ちます。
    • バージョンの数にもよりますがマージには時間がかかります (数時間になることもあります)。
    • 状態が「成功」となっていればタスクは完了です。
    • タスク処理の実行時間帯を設定している場合は、その時間帯にしか実行されませんので、状況にあわせて適宜調整してください。
  6. ストレージ サーバーにおけるディスクの空き容量の状態を確認してください。

B. コピー系列を作成して切り替えた後、旧系列を削除する

最新バージョンからコピーにより新系列を作成し、その系列に割り付けを変更した上で、 コピー元の系列を丸ごと削除するという手順です。

この手順は、対象とする系列に依存している系列が存在する場合には実施できません。
(対象系列のいずれかのバージョンからコピーで作成されて「基本のマージ」タスクが実行されていない系列が存在する場合。)

手順詳細

必要であれば、対象系列の .(a)vhd, .pvp ファイルを外付け HDD にコピーするなどしてバックアップを行っておいてください。

  1. CO-Store コンソールを起動します。
  2. 対象系列の最新バージョンを選択し、右クリックメニューから「このバージョンから新しいディスクを作成」をクリックします。
    ※ 「新しいディスクの作成」画面では以下のように設定してください。
    • 「新しいディスクの名前」に、CO-Storeコンソール上で使用する名前を入力します。
    • 「新しいディスクのファイル名」に、vDiskの新しいファイル名を入力します。
    • 「基本のマージを実行する」にチェックを入れます。
  3. [OK] をクリックします。
  4. 「タスク一覧」をクリックして、「基本のマージ」タスクが登録されていることを確認します。
    ※ 「対象のファイル名」は、2 で指定した「新しいディスクのファイル名」になります。
  5. 登録された「基本のマージ」タスクの完了を待ちます。
    • バージョンの数にもよりますがマージには時間がかかります (数時間になることもあります)。
    • 状態が「成功」となっていればタスクは完了です。
    • タスク処理の実行時間帯を設定している場合は、その時間帯にしか実行されませんので、状況にあわせて適宜調整してください。
  6. コピー元の系列に割り付けられていた端末を新系列に割り付け変更してください。
    端末の動作確認も実施してください。
  7. コピー元となった系列を削除してください。
    • CO-Store コンソールで削除する系列を選択して右クリックから [削除] を選択してください。
    • 系列の削除は即時に実行され、いったん削除すると、系列を戻すことはできません。
  8. ストレージ サーバーにおけるディスクの空き容量の状態を確認してください。