1.2. ディスクイメージについて

ディスクイメージは、端末が利用する Cドライブを1つのファイルとしてサーバー上に保持したものです。 当製品では、ディスクイメージは VHDX 形式を利用します。

ほたては、サーバー上にある1つのディスクイメージを多数の端末で共有します。

ディスクイメージは複数のバージョン(世代)が差分ディスクとして蓄積されます。

1.2.1. バージョンとは

バージョンは、ディスクイメージを更新した際に作られる差分ディスクです。

最新のバージョンを削除すると、直近に行ったイメージ更新を取り消すことができます。

最新よりも前のバージョンを削除することを中間バージョンの削除と呼びます。 削除した中間バージョンをマージすることで、最新のバージョンを変えることなくストレージの空き容量を増やすことができます。

メモ

管理コンソール上でバージョンを削除したとしても、ストレージ上では直ちに vhdx ファイルが削除されることはありません。 ほたて環境においては、削除されたバージョンは、一旦「ゴミ箱」内に移動されます。ゴミ箱内にあるバージョンは後からもとに戻すことができます。

「ゴミ箱を空にする」を実行すると、そのバージョンは完全に削除しても良いものとしてマークされ、後に「マージ処理」を実施したときに削除されます。

1.2.2. ラベルとは

バージョンにはラベルを付けることができます。 ラベルはバージョン間で移動できます。 ラベルを移動することで、端末が起動するバージョン(世代)を簡単に切り替えることができます。

下記のラベルは、システムによって設定される既定のラベルです。

  • BASE

    一番最初に作成したディスクイメージのバージョンに設定されます。

  • 最新版

    直近に作成したディスクイメージのバージョンに設定されます。

注意

既定のラベルを移動することはできません。

メモ

ラベルには、「バージョンの数を一定数以下に制限するための自動削除機能」を有効にしても、「ラベルが付けられたバージョンは自動的には削除されない」という役割もあります。

1.2.3. ディスクイメージの割り当て

端末が起動するときには、端末が属する端末グループに割り当てられたブートメニューをつかって起動します。

端末グループとは

ほたてで管理する端末は、いずれかの端末グループに所属します。 新規に登録された端末は、通常はデフォルトグループに登録されます。

注意

同じ端末を複数の端末グループに所属させることはできません。

ブートメニューとは

ブートメニューとは、端末グループとディスクイメージのラベルを紐づけるものです。

ブートメニューには、ディスクとラベルを指定したメニューアイテムを登録します。

ブートメニューには、複数のメニューアイテムを登録できます。 ブートメニューに複数のメニューアイテムが登録されている場合には、そのブートメニューが割り当てられた端末を起動したときにはブートメニュー画面が表示され、どのメニュー(ディスク)で起動するかをユーザーが選択することになります。