1.5. いろいろな構成図

ほたてを利用する際のサーバ側、端末側の構成例を示します。 ここに挙げたもの以外に様々な構成で利用できます。

1.5.1. 全体構成

ほたての標準的な構成例です。

標準的な構成例
  • 複数の教室・複数のネットワークセグメントに対応します。
  • ほたてサーバを2台以上とすることで、冗長構成になります。3台以上の構成にもできます。
  • AD, DHCP, DNS サーバは、ほたてサーバに同居させることもできます。
  • 複数セグメントにまたがる場合には、「間のルータに DHCP Relay の設定」と「Directed Broadcast を有効にする設定」が推奨されます。

複雑な環境でのほたての構成例です。

複雑な環境での構成例
  • 複数の拠点に分かれた構成にも対応します。
  • 2つ目以降の拠点にサーバを設置することもできます。この場合には拠点間接続が切れたとしても端末の動作には影響ありません。
  • 2つ目以降の拠点に安価な「Proxy サーバ」を設置することもできます。Proxy サーバを設置することで、端末の性能や安定性が向上します。
  • サーバをクラウド上に設置することもできます。

1.5.2. ほたてサーバの要件

  • IAサーバであること。(仮想サーバでも可)
  • Windows Server 2019/2022 で動作すること。(ほたてProxy は Ubuntu ベース)
  • CPU や メモリ、ストレージに必要な性能を持つこと。
  • 有線LAN接続であり、必要な帯域を持つこと。

詳細は、サーバー環境の構築 をご覧ください。

1.5.3. 端末側

  • CPU:

    x86/x64 アーキテクチャであり、UEFI 上で動作すること。(BIOS には非対応)

  • メモリ:

    特に大きな制約はないので、性能面を考慮して搭載量を検討してください。 ディスクイメージのサイズに応じてほたてが 100MB 程度のメモリを専有することがあります。

  • ディスク:

    端末内にキャッシュとして使うためのディスクを持つこと。(持たないと性能に大きく影響します)

    ディスクドライブは SSD を推奨します。(SATA でも NVMe でも可。HDDだと性能に大きく影響します)

    UFS ドライブには非対応です。

    ディスクは GPT により管理されていること。キャッシュ専用のパーティションを作り、そこをキャッシュ領域として利用します。同ドライブ内の他のパーティション(NTFSやExt4等)の領域は、ほたては管理しない領域となり、そこに置かれたデータは再起動しても消去や復元されることはありません。

  • ネットワーク:

    ネットブートする際には、原則として端末に内蔵された有線LANであること。(USB 接続の有線LANの場合には、端末の動作や機能に影響することがあります)

    貸し出しPC等の無線LANのみでフルキャッシュ運用する端末においても、ひな形イメージを作成する際には有線LANが必要となります。この有線LANはメーカ純正の有線LANアダプタを選択してください。(ひな形イメージを作成する端末に対してのみ必要)