1.1. CO-Colors ほたてとは

CO-Colorsほたては、多数の端末を「安定」して「安全」に、かつ「簡単」に運用することを目的としたツールです。

  • 安定:
    • 利用者が使い終わったときに再起動すれば、管理者が設定した元の状態に戻ること。
    • 端末がいつでも想定通りの状態で動くこと。
  • 安全:
    • OSやアプリケーションのアップデートをいつでもすぐに実施でき、最新の状態で利用者に提供できること。
  • 簡単:
    • 環境(ディスクイメージ)の種類数によらず、だれにでも手軽に楽しく管理できること
    • 端末の台数や種類数によらず、だれにでも手軽に楽しく管理できること
端末運用のイメージ

多数の端末内のディスクがばらばらの状態になると、端末の運用が困難になります。 ほたてはこの課題を解決するため、端末が利用する Cドライブを1つのファイル(ディスクイメージ)としてサーバー上に保持し、どの端末も同じファイルを参照しつつ動作するようにします。

OSやアプリが入った端末内蔵ドライブを「ディスクイメージ」にするメリットは以下のようなものが挙げられます。

  • 多数の端末が同じ構成で動作するので運用が楽になります。
    • 端末が何台あっても、同じ動作をし安定稼働できます。
    • 少数の管理者で多数の端末を管理できます。
  • 1台の端末で設定変更をすれば、すべての端末に対して変更したことになります。
    • 端末の利用者は端末管理の作業から解放される
    • 端末が何台あっても、管理者の手間は変わらない。
  • サーバー上に複数のディスクイメージを保持できます。
    • 端末が利用する OSやアプリケーションの構成をいつでも切り替えられます。
    • 過去のディスクイメージを残しておけば、いつでも過去の状態に戻せます。

メモ

ほたては「サーバー上に配置された1つのディスクイメージから多数の端末を起動する」ことができます。

「多数の端末を少人数で簡単に管理できる」「端末の台数が増えても運用コストが増えない」といったメリットが得られます。

「ディスクイメージをサーバー上に保持し、多数の端末をディスクイメージから起動する」技術のことを「ネットワークブートシステム(ネットブート)」と呼びます。 本製品「CO-Colors ほたて」は、ネットワークブートシステムを実現する最高の製品です。

1.1.1. ほたての主な特徴

ほたての主な特徴は以下の3つです。

  • ディスクイメージの種類数や世代数が増えても運用コストが増えないようにする「わかりやすい管理画面」
  • 端末が多数同時に起動しても、サーバーやネットワークの負荷集中により端末の動作が遅くならないようにする「高度なキャッシュ機構」
  • 無線運用を必要とする環境に対しては、サーバーとの通信ができなくても動作する「フルキャッシュ機能」

わかりやすい管理画面

管理画面はブラウザで接続して利用します。 普段づかいする機能を最小限の操作で使えるように設計されています。 各機能はだれにでも間違いなく作業できるように、最小限のボタンやアイコンでわかりやすく提示されています。

また、数千台の端末、数十種類のディスクイメージ、1000世代の更新履歴といった環境でも安定して動作するように設計されています。

高度なキャッシュ機構

サーバーから読み込んだデータを端末側の内蔵ドライブにキャッシュします。 同じデータを再度読み込むときにはサーバーからではなく端末内のキャッシュから読みます。

この機能により端末を再起動した時には、サーバーとの通信はほとんど発生せず、サーバーやネットワークへの負荷もほとんど生じません。

端末何台を一斉に起動しても起動時間への影響はほとんどありません。

フルキャッシュ機能

端末の内蔵ドライブ内にディスクイメージを全部保持することで、サーバーやネットワークに一切依存せずに端末をローカルブートできます。 教室外部との通信を切断した状態でのCBT試験実施時や貸し出し用端末の管理などに利用できます。

1.1.2. ほたてによる運用に適した環境

ほたては「サーバー上に配置された1つのディスクイメージから多数の端末を起動する」ことができます。 多数の端末を同じ環境で稼働させる技術は次のような用途に適します。

  • パソコン教室に設置される「教育用端末」
  • 図書館に設置される「図書検索用端末」
  • VDI環境に接続するための「アクセス端末」
  • コールセンターにおける「ユーザ対応用端末」