3.5.3. 端末側でのキャッシュ状態確認

各端末内のキャッシュの状態は端末側で確認できます。 ほたてモニターコンソールと同様の情報を端末側でも確認できます。

メモ

端末側での確認ツールを用いると各端末ごとの詳しい情報を得られますが、 多数の端末のキャッシュの状態を一覧する際には サーバー側でのキャッシュ状態確認 に記載の「ほたてモニターコンソール」を用いるのが便利です。

端末側でキャッシュ状態を確認する方法は次の2つがあります。

  • HotateInfo

    HotateInfo はキャッシュの動作状況、接続状況などを確認できる GUI のツールです。

  • ShowCache

    HotateClient showcache コマンドは端末内のキャッシュ情報を表示します。

  • DumpCache

    HotateClient dumpcache コマンドは端末内のキャッシュの情報を非常に細かく出力します。

メモ

キャッシュの状態についての注意すべきポイントなどは、キャッシュの消費量が多い場合 をご参照ください。

HotateInfo

HotateInfo.exe はキャッシュの動作状況、接続状況などを確認できる GUI のツールです。

起動方法

C:\Program Files\CO-CONV\HotateBoot\Client\HotateInfo.exe を管理者権限で実行してください。

キャッシュ全体の情報の確認

「キャッシュ」タブをクリックするとキャッシュ全体の情報が表示されます。

キャッシュ全体の情報の確認

① 全てのキャッシュデータがキャッシュ パーティションの全体に占める割合を表します。

② キャッシュパーティション内の全てのキャッシュの消費量の合計です。2種類のディスクイメージのキャッシュを持っている場合は2種類の合計となります。WriteCache も含まれます。

③ キャッシュパーティションの総容量を表します。

キャッシュの詳細な情報の確認

「キャッシュ」タブ内の「詳細」ボタンをクリックするとキャッシュの詳細情報が表示されます。 端末内に保持する全てのキャッシュの詳細情報を確認できます。

キャッシュの詳細な情報の確認

複数のディスクイメージを割り当てしている場合には、種類(①)が ReadCache となっている行が複数表示されます。 現在割り当てしていないディスクイメージの ReadCache が表示されている場合、それは過去に利用していたディスクイメージのキャッシュが残っていることを示します。

データ量(②)は、現在稼働中、もしくは最後に起動したディスクイメージから読み取りしたデータ量を表示しています。 消費量(③)は、② の 読み取りデータを ReadCache としてキャッシュ領域に書きこんだ量です。

Tips

ほたての仕様上「データ量」よりも「消費量」の方が大きな値となります。

HotateClient

HotateClientは端末側の管理を行うコマンドラインツールです。

C:\Program Files\CO-CONV\HotateBoot\Client\ にある HotateClient.exe を管理者権限で実行してください。

下記のコマンドでキャッシュの状態を確認できます。

  • ShowCache

    現在利用中のディスクイメージのキャッシュの情報を確認できます。

  • DumpCache

    全てのディスクイメージのキャッシュの情報を確認できます。

ShowCache

ShowCache コマンドを用いて現在利用中のディスクイメージのキャッシュの情報を確認できます。

下記コマンド実行例をご参照ください。

> cd C:\Program Files\CO-CONV\HotateBoot\Client
> HotateClient.exe ShowCache

Cached ratio:
* ReadCache:  0.8 % (  1.6 GB / 180.1 GB)
* WriteCache:   0.0 % (  0.2 GB / 180.1 GB)

Cache partition usage:
* ReadCache:   10.3 % (  9.2 GB /  88.1 GB)
* WriteCache:   1.5 % (  1.4 GB /  88.1 GB)
-------------------------------------------
* Total:      12.0 % ( 10.6 GB /  88.1 GB)

メモ

  • Cached ratio はキャッシュを貯めた(読み込んだ)データ量を表しています。

  • Cache partition usage はキャッシュパーティションを消費したサイズを表しています。

    (上記コマンド実行例の環境の内蔵ドライブは128GBで、ほたてのキャッシュ領域のサイズが約 88GB です)

DumpCache

DumpCache コマンドを実行すると、起動中のディスクイメージ以外の全てのキャッシュ情報が表示されます。 出力されるデータの表示形式は ShowCache とは異なります。

> cd C:\Program Files\CO-CONV\HotateBoot\Client
> HotateClient.exe DumpCache