CO-Colors ほたて 2023年8月版の変更点を説明します。
2023年8月版 (Updated 2023/8/31)
リリース日 | 2023年8月31日 |
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公開日 | 2023年8月31日 |
バージョン番号 | 2023.8.1.2 |
以前のリリース CO-Colors ほたて 2022年1月版 (Updated 2023/6/14) からの変更点を列挙しています。
新機能
- 中間バージョンの定期マージ機能を実装しました。 [HOTA-676]
HotateAdmin CleanUpStore で定期マージを実施するようになりました。従来の「削除バージョンのマージ」のみを実行するには/NoPeriodicMerge
オプションを指定してください。 - 端末のキャッシュパーティションの空き容量が規定値以下になったら 警告を表示したり、再起動したりするようになりました。 [HOTA-721]
- 管理画面において、端末をグルーピングするための機構として、端末ビュー機能を追加しました。 [HOTA-777]
複数の端末をグルーピングする機能として、いままでは「端末グループ」がありましたが、新たに「端末ビュー」機能を追加しました。 端末はいずれか 1 つの端末グループにしか所属できませんが、端末ビューについては複数のものに所属することができます。 - 管理画面上での作業履歴や端末の起動履歴をデータベース上に記録できるようになりました。 [HOTA-1042]
ディスクの更新や、ブートメニュー設定の変更、端末の追加・削除、端末の起動・停止などの記録がデータベースに記録されるようになりました。 記録されたデータを閲覧にするには、SetupServer 内の GetRecord.ps1 をご利用ください。 - 管理コンソールにおいてバージョンを削除したときに、いままではすぐに消えていたものが、いったんゴミ箱に移動するようになりました。 [HOTA-772]
ゴミ箱から削除したときに、完全にバージョン情報が消えるようになります。 - フルキャッシュ機能を利用しているときに、端末内のキャッシュに複数の過去バージョンのキャッシュ データを保持できるようになりました。 [HOTA-514]
この機能を利用するには、ブートメニュー アイテムの設定から [フルキャッシュ履歴数] および [ReadCache 最大サイズ (フルキャッシュ)] を適切に設定してください。ただし、現時点では [ReadCache 最大サイズ (フルキャッシュ)] を修正する機能は未実装であり、400GB で固定です。 - 端末のシャットダウン処理をスクリプトでカスタマイズできるようになりました。 [HOTA-674]
デフォルトではC:\ProgramData\CO-CONV\HotateBoot\Tools\shutdown.ps1
が実行されます。このスクリプトは従来通り、Monitor Client サービスと通信してのシャットダウン要求を実施します。 - 管理画面を英語で表示できるようになりました。 [HOTA-733]
ブラウザーの設定で英語を優先している場合には、管理画面が英語で表示されるようになりました。 ただし、一部画面では日本語のみの表示となっております。 - ディスク更新を中断するときに、更新バージョンの vhdx を 削除するようになりました。 [HOTA-655]
更新バージョンを削除できないときには、更新の中断に失敗します。更新端末が正常にシャットダウンしなかった場合は、更新端末に対して [端末を停止の扱いにする] を実行して、停止扱いにしてください。 - 管理画面に端末に自動ログオンするための UI を追加しました。 [HOTA-779]
この機能を利用するためには、端末に AutoLogonCp を導入している必要があります (client\AutoLogonCp
に同梱)。 - 管理画面から端末のシャットダウン・再起動を実行する時にメッセージ・表示時間を指定できるようになりました。 [HOTA-780]
- 動作ログを収集するための
CollectLogs
コマンドを HotateAdmin に追加しました。 [HOTA-643] - Watchdog サービスを再実装して高速化しました。 [HOTA-727]
設定ファイルのパスがC:\ProgramData\CO-CONV\HotateBoot\HotateWatchdog.ini
に変わっています。ログファイル名がHotateWatchdog.log
に変わっています。 - ネットブート時に、同一ディスクの親子関係にないバージョンで起動したときに端末のキャッシュが消えないようになりました。 [HOTA-510]
- フルキャッシュ環境の初期展開を実施するときに、USB ブートしてキャッシュをためる機能が追加されました。 [HOTA-1052]
- ネットブート環境で更新中に、HotateInfo から更新完了を指示できるようになりました。 [HOTA-1034]
- HotateInfo に [キャッシュ] タブ、[I/O] タブを追加しました。 [HOTA-802] [HOTA-854]
その他の改善点
全体
- Linux 向けのクライアント モジュールをパッケージに同梱するようになりました。
- サーバー側のモジュールの動作環境を .NET Core 3.1 から .NET 6.0 に移行しました。 [HOTA-1057]
SQL サーバーとの接続で暗号化がデフォルトで有効となるため、A connection was successfully established with the server, but then an error occurred during the login process. (provider: SSL Provider, error: 0 - 信頼されていない機関によって証明書チェーンが発行されました。)
というエラーが出て ManageServer が起動できない可能性があります。これを防ぐために、更新時に servers.txt のConnectionString
にTrustServerCertificate=True
が追加されます。
新規に導入した環境ではTrustServerCertificate=True
が有効となります。導入先のセキュリティー ポリシーに応じて、TrustServerCertificate
を無効に設定してください。 - サーバー側の各モジュールの設定ファイルの配置場所を「exe と同じフォルダー」から
C:\ProgramData\CO-CONV\HotateBoot
に変更しました。 [HOTA-1073] - servers.txt のフォーマットが更新されました。また、サーバーの各サービスが servers.txt に記載されているポート番号を利用して動作するようになりました。 [HOTA-1123] [HOTA-1124]
- Web の管理画面の使い勝手を改善しました。
- フッター領域にモジュールバージョンだけでなく、製品バージョンを表示するようになりました。 [HOTA-1009]
- favicon を設定しました。 [HOTA-1010]
- 特定のページを開いたときに認証が必要だったときに、認証後には開こうとしていたページが表示されるようになりました。 [HOTA-1044]
- .NET Framework 4.6.1 を利用していたモジュールの動作環境を .NET Framework 4.6.2 に変更しました。
- 細かな動作やログ出力を改善しました。
HotateAdmin
- ゴミ箱に入って一定期間以上経過したディスクを削除するためのコマンド DeleteVersionInTrashBox を追加しました。 [HOTA-772]
- ほたて管理コンソールでエクスポート した CSV をインポートするための ImportHost コマンドを追加しました。 [HOTA-843]
- MountVhdx でリンク先が異なるときシンボリックリンクを 再作成するようになりました。 [HOTA-857]
- ディスクのインポート時に登録する最初のバージョンの更新日時を、「vhdx ファイルの作成日時」から「vhdx ファイルの更新日時」に変更しました。
- ストアパス内の vhdx はインポートできないようになりました。 [HOTA-392]
- CleanUpStore, ImportDisk, MountVhdx でストアにアクセス できないときのエラーメッセージを改善しました。 [HOTA-1006]
- HotateAdmin ImportDisk で VHDX ファイルを登録するときに、VHDX に書き込み途中のデータが存在したときのエラーメッセージを改善しました。 [HOTA-1107]
- HotateAdmin ImportDisk コマンドに指定する vhdx ファイルに相対パスを指定するとエラーになる不具合を修正しました。 [HOTA-1130]
ManageServer
- デフォルトのポート番号を 5001 から 30806 に変更しました。 [HOTA-1078]
従来のポート番号でアクセスしたときに、新しいポート番号にリダイレクトする設定RedirectPort5001
を追加しました (デフォルトで有効)。 - ブートメニュー アイテムのラベルを変更できるようになりました。 [HOTA-796]
- ブートメニュー アイテムの設定に [ReadCache 最小サイズ (ネットブート)] [ReadCache 最大サイズ (フルキャッシュ)] [WriteCache 最小サイズ] [フルキャッシュ履歴数] を追加しました。 [HOTA-1082]
いままでは、BootMenuServer の設定ファイルで [ReadCache 最小サイズ (ネットブート)] [WriteCache 最小サイズ] の値を一括して指定していましたが、ブートメニュー アイテムごとに指定できるようになりました。 また、複数フルキャッシュ履歴を複数保持できるようになった (HOTA-514) ため、新たに [ReadCache 最大サイズ (フルキャッシュ)] [フルキャッシュ履歴数] の設定を追加しました。 - 端末一覧画面と端末詳細画面において、端末の電源状態が 10 秒ごとに画面に反映されるようになりました。 [HOTA-807]
- ディスクのバージョンから「割り当て台数」を表示したときの 端末の並び順が名前順となるように修正しました。 [HOTA-806]
- 端末のプロパティーで端末 UUID をコピーできるようになりました。 [HOTA-729]
- ディスクごとの消費容量の代わりにバージョン数を表示するようになりました。 [HOTA-838]
- ダッシュボードのリンク先を押すと、モニター コンソールを表示できるようになりました。 [HOTA-1080]
- 端末の追加時や登録時にもライセンス数を確認するようになりました。 [HOTA-731]
- ラベル名をカタカナひらがなや大文字小文字だけ変えた名前に 変更するとエラーになる問題を修正しました。 [HOTA-888]
- ブートメニューを複製したときに、並び順が変わることがある問題を修正しました。 [HOTA-891]
- 「ラベルを付ける」ポップアップを入力途中で閉じたあとに再度 開くと、入力途中の値が残っている問題を修正しました。 [HOTA-611]
- グループ一覧ページで、アクセス権のある端末がない場合に 「アクセス権のある端末グループが存在しません」というエラーが表示されていましたが、端末グループが存在しないときの表示となるように修正しました。 [HOTA-713]
- 端末一覧やバージョン一覧の選択画面において、Shift キーを押しながらクリックすると、複数の項目をまとめてチェックできるようになりました。 [HOTA-758]
- ラベルのテキストが長い場合に、ラベル名が一部 しか表示されず、複数のラベルがあるときに崩れて表示される問題を修正しました。 [HOTA-1056]
- ManageServer で更新完了するときに、更新イメージの VHDX に書き込み途中のデータが存在したときのエラーメッセージを改善しました。 [HOTA-1107]
- 更新開始ボタン、ディスク複製ボタンをダブルクリックすると エラーが出る問題を修正しました。 [HOTA-1048]
- デザインや使い勝手、ログ出力などを改善しました。 [HOTA-1072] [HOTA-1141] [HOTA-1143] [HOTA-1144]
StreamServer
- 別サイトのストレージについても、デフォルトで参照するようになりました。 [HOTA-1051]
この機能を無効化するには、HotateStreamServer.dll.config
のUseOtherSiteStorage
を0
に設定してください。 - 細かい処理やログ出力、エラー処理を改善しました。 [HOTA-1085]
SprayServer
- 端末の情報や配信状況を表示するための管理画面を追加しました。 [HOTA-824]
ログインできるユーザーは ManageServer・MonitorServer と同じです。サーバー上ではhttps://localhost:30795/
で確認できます。
SprayClient
- HotateSprayClient が HotateInfo と同時に起動できない問題を修正しました。 [HOTA-1125]
HotateTftp
- 重複・遅延した ACK パケットを正しく処理できるように修正しました。 [HOTA-710]
- 多数の端末が同時起動したときの HotateTftp のパフォーマンスを改善しました。 [HOTA-1096]
配布するファイルの決定処理がパフォーマンス低下の原因になっていたため、事前に転送するファイルを決定するように改善しました。
ServerEditor
- ストアパスが複数登録されているときに、選択したストアパスが削除されない問題を修正しました。 [HOTA-678]
モニターサーバー
- デフォルトのポート番号を 5002 から 30807 に変更しました。 [HOTA-1079]
従来のポート番号でアクセスしたときに、新しいポート番号にリダイレクトする設定
RedirectPort5002
を追加しました (デフォルトで有効)。 - モニター コンソールに表示されている内容を CSV 出力できるようになりました。 [HOTA-792]
- [グループ] の選択欄に、端末グループに加えて端末ビューを表示するようになりました。 [HOTA-1111]
- ストリーム サーバーの IP・ポート番号・端末の IP を記録できるようになりました。 [HOTA-794] [HOTA-1110]
- 起動イメージのバージョン ID だけでなく、バージョン番号 (世代数) を表示できるようになりました。 [HOTA-793]
- 最後に表示していたグループが保存されるようになりました。 [HOTA-1081]
- ログイン画面のデザインを改善しました。
- カラムのチェックをすべて外したあとにリロードすると カラムが全チェック状態に戻ってしまう問題を修正しました。 [HOTA-823]
HotateNbp
- CO-Booter 1.2.2.3 から導入された Break オプションに対応しました。 [HOTA-840]
- ファイルログが 1 回の起動について複数ファイルではなく 1 ファイルに出力されるようになりました。 [HOTA-880]
- OS イメージのロード失敗時のログを改善しました。 [HOTA-829]
- 起動バージョンの DataWrietGuid を Info レベルでログ出力するようになりました。
- 通信処理やログ出力を改善しました。 [HOTA-847] [HOTA-715] [470406ace]
モニタークライアント
- サーバーの証明書を検証できるようになりました。 [HOTA-887]
HotateMonitorClient.ini のCertPolicy
で検証するかどうかを設定できます。デフォルトでは「検証しない」設定になっていますが、中間者攻撃を防ぐために、検証する設定に変更することを強く推奨します。
HotateMp
- 内蔵ディスクに対して Trim された領域に 書き込みが即座に発生すると、書き込みが反映されない可能性がある問題を修正しました。 [HOTA-582]
- 再送間隔の指数的バックオフの倍率が 2 倍固定だったものを、レジストリの
ResendBackoffPercent
で調整できるようになりました。 [HOTA-970] - 送受信それぞれの合計サイズによるリクエスト実行を制限できるようになりました。 [HOTA-523]
レジストリのTotalSendSizeLimit
とTotalRecvSizeLimit
で指定できます。 - セッション再確立時の処理やメモリ解放漏れなどを修正しました。 [HOTA-591]
- レジストリ読み取り時に発生しうるバッファーオーバーフローを修正しました。 [HOTA-1139]
HotateClient
- Showstat コマンドで [出力リクエスト] の合計値を表示するようになりました。
- UpdateBootMenu コマンドで、サーバー上でフルキャッシュ用ブートメニューが登録されていないときに、エラーが出て記録に失敗する問題を修正しました。 [HOTA-997]
HotateInfo
- [全般] タブで WriteCache Persistent の設定を表示・変更 できるようになりました。 [HOTA-775]
- 「起動時間」「リトライ回数」を取得できないときに、管理者権限が必要な旨を画面に表示するようになりました。
- 未処理例外発生時にエラー情報が画面に表示されるようになりました。
ここに記載されている以外にも細かな改善や修正がいくつか実施されています。
既知の不具合
- ディスクをデフラグするなどして更新量が多いときに、端末を一斉起動すると起動できない端末が発生することがあります。少しずつ端末を起動するか、キャッシュを削除して起動することで現象を回避してください。 [HOTA-1175]
- ほたてモニタークライアントで、キャッシュ不足時に警告を表示するときに、ユーザーがシャットダウンや再起動を停止することができません。 [HOTA-721]
- UDP ログ機能を有効にすると、ネットブートに失敗することがあります。 [BOOTER-132]
- フルキャッシュの差分更新時に、現在のバージョンから新しいバージョンの間にディスクの中身が更新されていないと失敗します。 [HOTA-1122]
- クライアント端末のハイバネーションには対応していません。 [HOTA-1070]
- ほたて管理コンソールで、ディスク一覧から連続してディスクの複製を実行できません。途中で別のページに遷移するか、ページをリロードすると実行できるようになります。 [HOTA-1137]
- HotateTFTP で
RecognizePathWithHeadPathDelimiterAsRelativePath
の設定値を false に変更したとしても、挙動が変わりません。 [HOTA-1146] - クライアント端末の起動時のタイミングで、端末のイベントログに「ディスク X (PDO 名: \Device\000000xx) の論理ブロック アドレス 0x.... で IO 操作が再試行されました」という警告が残ることがあります。起動時に1度だけ出力されているのであれば、端末の動作には影響はありません。 [HOTA-1161]
- ほたて管理コンソールのブートメニュー アイテムの設定で [WriteCache モード] を [Server local verify] に設定すると正常に動作しなくなる可能性があります。