4.2. 端末側での確認ポイント

特定の端末で不具合が発生している時には、次のような点を調査してください。

  1. 直近で端末の交換や修理を行った場合

端末を交換した際に、ファームウェアの設定(特にセキュアブート設定やブートローダーの設定、内蔵ドライブへのアクセス方式(AHCI/RAID)の設定)を確認してください。

端末を交換した際に、ネットワークカードのチップやファームウェアのバージョンが変わってしまった可能性があります。

  1. ネットワークの障害
端末とエッジスイッチとを接続しているUTPケーブルに損傷はないですか? 隣の端末とケーブルを入れ替えてみる、エッジスイッチのポートを入れ替えてみる等の作業を行い、ケーブルやエッジスイッチのポートに不具合がないか確認してください。
  1. 端末内蔵ドライブの構成やパーティション構成の問題

端末内に複数のドライブがある場合、キャッシュパーティションが複数のドライブに作られていたりしませんか? キャッシュパーティションが複数存在する構成はサポートされていません。

端末の内蔵ドライブは HotateFormatter により適切にフォーマットされていますか? キャッシュ用パーティションが存在しなくても動作はしますが、性能が落ちる等の影響があるためお勧めしません。

  1. 端末の内蔵ドライブのキャッシュが溢れていないか?
キャッシュの容量が不足した場合には、端末の動作が不安定になり最終的にフリーズし利用できなくなることがあります。 ほたてノウハウ 「キャッシュ領域の空き容量不足を防ぐための設定手順」 を参照し、適切な対処を行ってください。 また、端末のキャッシュの使用量の確認方法は、 サーバー側でのキャッシュ状態確認端末側でのキャッシュ状態確認 を参照してください。
  1. ほたての不具合でキャッシュが壊れている可能性を疑う
何らかの不具合により、特定の端末のキャッシュデータが壊れている可能性を疑う必要があります。 ほたてノウハウ 「キャッシュデータの検証を行う手順」 を参照し、キャッシュデータが壊れていないか確認してください。 キャッシュデータが壊れている原因としてほたての不具合が疑われますが、それ以外に「端末のメモリの障害」「ネットワークの障害」が原因であったケースが多いです。 いずれにしても、キャッシュデータが壊れていた際には、サポートまでご連絡ください。

4.2.1. 端末側で取得できるログと、サポートへの報告

上記の各項目を確認してもほたての動作がおかしい場合には、以下の情報を収集してサポート窓口までご連絡ください。

  • 端末が起動しない場合
    • 電源を入れてから不具合が発生するまでの動画 (ディスプレイ全体が映るように)
    • 端末直近でパケットキャプチャをして得られたデータ(端末の電源を入れてから不具合が発生するまで)
  • 端末が起動するものの、何らかの動作がおかしい場合