1. はじめに

1.1. 概要

このドキュメントでは ReadCache システムの導入手順を説明します。

作業の前提として、「PVS 環境の構築(PVS サーバーおよび SQL サーバーのインストールと設定)」 および「PVS 環境におけるファームの構築」は完了しているものとします。

ReadCache 5.0 には 4 つのモジュールがあります。下記の絵に示すように、それぞれの箇所でインストーラを実行してください。

ReadCache の構成図

1.2. 動作環境

サーバー

ソフトウェア要件

OS Windows Server 2016 / 2019
必須ソフトウェア .NET Framework 4.6.1 以降 / Visual Studio 2017 用 Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ
ネットブート環境 Citrix Provisioning Services 7.18 / Citrix Provisioning 1808 / 1811 [1] [2]
[1]Citrix がサポートしている範囲の他のバージョンでも動作しますが、バージョンごとに機能制限や不具合がある場合があります。 ご利用にあたってはお問い合わせください。
[2]PVS に対する制限事項は 制限事項 を参照してください。

ハードウェア要件

CPU 1 CPU (6C/12T 程度) で通常は十分。
メモリ 16GB 以上
vDisk 用ディスク 信頼性の高いもの。性能は求めない。ディスクサイズ×系列数×3~5 程度のディスク容量 [3]
システム用ディスク RAID構成が望ましい。
NIC GbE 以上
[3]管理するディスク数などにより変化します。詳しくは CO-Colors いか (ネットブート) 構成ガイド をご覧ください。

端末

ソフトウェア要件

OS Windows 8 / 8.1 / 8.1 update / 10 (バージョン 1903 までのすべて) [4] [5] [6]
必須ソフトウェア .NET Framework 4.6.1 以降 / Visual Studio 2017 用 Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ
[4]日本語版のみに対応しています。 x86/x64 の両方に対応しています。
[5]マイクロソフトのライセンス条件を守るために、端末にプレインストールされた Windows ではなく、Volume License 版の Windows Enterprise ないしは Education を配信してください。
[6]ネットブートの利用にあたっては、各端末に運用期間分の SA 権が必要。

ハードウェア要件

内蔵ディスク HDD / SSD いずれにも対応。S-ATA / NVMe いずれにも対応。容量は 128GB で通常は十分。
NIC GbE 以上。PXE boot に対応すること。[7]
ファームウェア BIOS / UEFI の両方に対応 (vDisk は BIOS のときは MBR、UEFI のときは GPT とすること。内蔵ディスクは MBR/GPT 問わない)
その他 CPU、メモリ、GPU 等は任意。 単一のディスクイメージを複数の端末で利用するという製品の特徴上、端末は同一機種・同一ハードウェア構成を推奨。
[7]PCI バスに直結された有線 LAN インタフェイスを持つことが必須。

ネットワーク

端末から ReadCache システム モニター サーバーへの通信 TCP 13579 番ポート (デフォルト値) に対して接続
ReadCache システム モニター コンソールから CO-CONV ライセンス サーバーへの通信 TCP 49168 番ポート (デフォルト値) に対して接続

1.3. 変更履歴

ReadCache の変更履歴は https://docs.co-conv.jp/categories/release/#readcache をご確認ください。