8. 補足

8.1. Windows PE に含まれていないドライバを追加する方法

初期デプロイ用のモジュールを作成する で解説したネットワークインターフェイスのドライバについて、Intel 製の NIC の場合には、NDIS 用のドライバを取り出す手順が多少複雑なので、詳細を説明します。

  1. Intel のドライバをダウンロードする。

    https://downloadcenter.intel.com/ja/

    カテゴリー:イーサネットコンポーネント
    種別:イーサネットコントローラ
    チップセット名:「I218-LM」「インテル82579」など

    などで検索すると、"Network Adapter Driver for Windows 8.1" といったファイルがダウンロードできます。 OS は「Windows PE 用」「Windows 8.1 用」「NDIS 6.4 用」などのものを探してください。

    メモ

    上記の例では次の URL からドライバを選択することになります。 https://downloadcenter.intel.com/ja/download/25237/Network-Adapter-Driver-for-Windows-8-1-

    ここから、 PROWinx64.exe などのファイルをダウンロードしてください (x64 かx86 かは Win PE の構成に合わてください)。

  2. ダウンロードしたユーティリティを実行する。

    インストール ウィザードを開始してください。この作業ではインストールウィザードを実行するだけでインストールは行いません。 すなわち、画面に「インストーラが起動した状態」まで作業を進めてください。

    場合によっては「アーキテクチャが違う」等のメッセージが出ることもありますがそのままで保持してください。

  3. ドライバのファイル群を取り出す。

    エクスプローラで %temp% フォルダを開いてください。 そこに、C:\Users\co-conv\AppData\Local\Temp\RarSFX0 のような名称のフォルダがあります。 (更新時刻が最新に近いフォルダを探してください。)

    そのフォルダ内は、以下のような構成になっています。

    C:\Users\co-conv\AppData\Local\Temp\RarSFX0 のディレクトリ
    09/01/2015 15:31 <DIR>      .
    09/01/2015 15:31 <DIR>      ..
    03/17/2015 09:48 <DIR>      APPS
    02/09/2015 11:17    170,715 license.pdf
    02/09/2015 11:17        522 license.txt
    03/17/2015 09:48 <DIR>      PLATFORM
    03/17/2015 09:48 <DIR>      PRO100
    03/17/2015 09:48 <DIR>      PRO1000
    03/17/2015 09:48 <DIR>      PRO40GB
    03/17/2015 09:48 <DIR>      PROXGB
    02/13/2015 14:47     58,651 readme.txt
    03/03/2015 15:02         18 verfile.tic
    

    この Pro1000 のフォルダを取り出して、別の場所にコピーしてください。

  4. インストーラをキャンセルして終了する。

    インストール作業を行う必要はありません。

  5. CO-Spray のデプロイ用のモジュールを作成する際にネットワークドライバを含めるように設定する。

    CO-Spray のデプロイ用のモジュールを作成する際に、「ドライバを追加する」から、先ほど取り出したフォルダ内の適切な inf ファイルを指定してください (上記の例においては、NDIS64 のフォルダー にある e1d64x64.inf を選択してください)。