4.5. 配信ポリシー¶
配信ポリシーでは、端末に対する配信処理の設定を管理します。設定の対象となる端末は IP アドレスの範囲で指定します。 ツリービューで配信ポリシーを選択すると、対象となる 端末一覧 がリストビューに表示されます。
配信ポリシーについての詳細は 配信ポリシーについて を参照してください。
4.5.1. 配信ポリシーの作成¶
メニューから [ファイル] > [新規配信ポリシー作成] を選択すると、新しい配信ポリシーを作成できます。
作成するときに入力する設定項目については、配信ポリシーのプロパティー を参照してください。
4.5.2. 配信ポリシーの削除¶
ツリービューで配信ポリシーを選択した状態で、Del
キーを押すか、メニューから [編集] > [削除] を選ぶと、配信ポリシーを削除できます。
デフォルトの配信ポリシー は削除できません。
4.5.3. 配信ポリシーのプロパティー¶
ツリービューで個別の 配信ポリシー を選択して、メニューから [表示] > [プロパティー] を選択すると、配信ポリシーのプロパティーが表示されます。
変更を行ったあと、プロパティーの [OK] ボタンを押すと設定結果は反映されます。[キャンセル] ボタンを押すと、設定内容は破棄されます。
4.5.3.1. 全般タブ¶

名前¶
配信ポリシーの名前を指定します。 他の配信ポリシーと重複する名前を指定することはできません。
対象アドレス¶
適用対象となる IP アドレスを サブネットマスクで指定する もしくは IP アドレスの範囲で指定する のいずれかで指定します。 [変更] ボタンを押すと、対象を変更できます。
メモ
サブネットマスク の範囲は ネットワーク アドレス と サブネットマスク で指定します。
- ネットワーク アドレス と サブネット マスク の両方が同じ値の配信ポリシーがすでに登録されている場合、登録はできません。 一方もしくは両方が異なる場合は登録できます。
- ネットワーク アドレス と サブネット マスク で指定したサブネットワークが、実際にネットワーク環境に存在している必要性はありません。
IP アドレスの範囲 は、他の「IP アドレスの範囲」のネットワークと重複した範囲を登録することはできません。 ただし、サブネットマスク で指定した IP アドレスの範囲と重複するものは登録できます。
IP アドレスの範囲 と サブネットマスク が重複していた場合、IP アドレスの範囲 が優先されます。 詳しくは 端末が利用する配信ポリシーの決定方法 をご覧ください。
通信間隔¶
端末がサーバーに対して通信する間隔を指定します。 デフォルト値は 60 秒となります。
4.5.3.2. 配信タブ¶

端末にディスクを配信する¶
配信処理を実施するかどうかを指定します。 配信ポリシーを右クリックして、メニューから 配信を有効にする または 配信を無効にする を選択することで、その場で切り替えることもできます。
配信元¶
配信方式が 直接ユニキャスト のときには CO-Spray サーバー となります。 それ以外の配信方式のときは、自動選択 または特定の端末を指定します。
自動選択 のときには、配信ポリシー内で電源起動している端末から自動で配信元を選択します。配信対象のディスクを保有する端末が存在する場合には、その端末を優先します。ディスクを保有する端末がいない場合は、配信ポリシー内の端末をランダムで選択して、対象の端末に CO-Spray サーバーから直接ディスクイメージを配信します。
特定の端末を指定したときには、指定した端末の電源が入っていないときや、配信対象のディスクイメージを保有していないときには、配信処理は実行されません。 ブロードキャスト・マルチキャストでは必ず同一サブネット内の端末を指定してください。
ユニキャスト配信 > 最大セッション数¶
ユニキャストで配信するときの、同時に接続する最大の端末数を指定します。
ユニキャスト通信 > 転送速度¶
ユニキャストで配信するときの、1 台あたりの転送速度を指定します。 例えば、最大セッション数が 5 で転送速度が 100Mbps のとき、最大で 500Mbps 前後の帯域を利用します。
端末の起動中に、バックグラウンドで配信を行うのが基本となるため、端末の利用の妨げとならないよう上限速度を適切に設定してください。
有線の場合 (SSD): | 300000 〜 400000 (300Mbps 〜 400Mbps) が目安 |
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有線の場合 (HDD): | 150000 〜 250000 (150Mbps 〜 250Mbps) が目安 |
無線の場合: | 1000 〜 3000 (1Mbps 〜 3Mbps) が目安 |
平均的にはここで設定された速度となるように調整されますが、一時的には設定された速度を超える場合もあります。
ブロードキャスト配信・マルチキャスト配信 > 転送速度¶
配信時の転送速度を指定します。 ブロードキャストやマルチキャストを用いる場合には、遅い端末の性能に合わせる必要があります。 100Mbps 接続の端末が同一のネットワークに混在すると、転送が全体的に遅くなることがあります。
有線の場合: | 50000 〜 80000 (50Mbps 〜 80Mbps) が目安 |
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無線の場合: | 1000 〜 3000 (1Mbps 〜 3Mbps) が目安 |
平均的にはここで設定された速度となるように調整されますが、一時的には設定された速度を超える場合もあります。
ブロードキャスト配信・マルチキャスト配信 > エンコード方式¶
転送に用いるパケットのロスが多いときには、パリティーの多い方式を選択する方が良い結果になるケースが多くなります。
次のいずれかから選択します。
4D: | パリティーを利用せずに送信します。 欠損があったときには、次の配信時に欠損した部分を補充します。 |
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4D+1P: | 4 つのデータ パケットに対して、1 つのパリティー パケットを付与します。 送信するデータ量は 1.25 倍になりますが、そのうちの 1 つが欠損しても復元できます。 |
4D+4P: | 4 つのデータ パケットに対して、4 つのパリティー パケットを付与します。 送信するデータ量は 2 倍になりますが、そのうちの 3 つが欠損しても復元できます。 |
ブロードキャスト配信・マルチキャスト配信 > 圧縮¶
データ転送時に圧縮しながら転送するかどうかを指定します。 ただし、圧縮機能を利用すると、圧縮にも伸張にも CPU 時間を消費するため、配信元にも受信側にも CPU 負荷がかかります。
次のいずれかから選択します。
圧縮なし: | 圧縮しません。データ量は減りませんが、CPU 消費量は抑えられます。 |
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ZIP: | 圧縮率は高いですが、CPU 負荷が高めです。 |
ランレングス (連長) 圧縮: | 圧縮率は小さいですが、アルゴリズムが単純であるため CPU 負荷は低めです。 |
ブロードキャスト配信・マルチキャスト配信 > 再送回数¶
同じ内容を複数回配送することで、データを確実に配信しようと試みます。 無線でパケットロスが発生しやすい環境にて、冗長化のために再送する回数を指定します。
たとえば、2 に設定すると、転送量が 2 倍になるため、配信時間も 2 倍になります。
(目安) 有線の場合: 0 無線の場合: 1 〜 3
マルチキャスト配信 > マルチキャスト アドレス¶
マルチキャスト配信に利用するグループを決定するためのマルチキャスト アドレスを指定します。