5. StorageService.ini¶
5.1. 概要¶
StorageService.ini は CO-Spray サーバーの動作に影響を与える設定ファイルです。
基本的に、このファイルは初期設定時にのみ編集を行い、それ以後は変更することはありません。
初期設定は次の通りです。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 | [license]
# ライセンスサーバーのホスト名または IP アドレス
server =
# ライセンスサーバーのポート番号
port = 49168
[server]
# vhd ファイルを設置するディレクトリー
# 絶対パスで指定します
DiskDir = C:\Disks
# 制御サーバーがサービスを提供する IP アドレス
# 未指定の場合は、すべての IP アドレスでサービスを提供します。
# IP アドレスを指定すると、指定された IP アドレスでのみサービス
# を提供します。
ControlServerEndPoint =
# 制御サーバーのポート番号
ControlServerPort = 18548
# 初期デプロイ時のホスト名の自動設定機能を有効にするかどうか
# (1: 無効にする、0: 有効にする)
#
# 有効なときには、ホスト名の解決方法を DeployUseUuid で指定します。
DeployForceEnterHostName = 0
# 初期デプロイ時のホスト名の解決に端末 UUID を利用するかどうか
# (1: 端末 UUID を利用する、0: MAC アドレスを利用する)
DeployUseUuid = 0
# マシンアカウントのパスワードを CO-Spray で管理する機能
# (1: 有効、0: 無効)
#
# 有効に設定すると、Active Directory のマシンアカウントのパスワードを
# CO-Spray で管理するようになります。その場合、次のような利点があります。
#
# * Active Directory に参加したままのディスクイメージを配信できる
# * Active Directory に参加したイメージにおいても、配信後に一度起動
# する必要がなくなる
#
# ただし、この機能を有効にすると、すべての端末のマシンアカウントの
# パスワードが共通になる点に注意してください。
# また、ドメインに参加する端末は、マシンアカウントのパスワードを
# 管理する他製品 (PVS など) での利用はできなくなります。
ManageMachineAccountPassword = 1
# マシンアカウントのパスワード
# "ManageMachineAccountPassword" が有効な時に設定するマシンアカウントの
# パスワードです。
# この値は一度設定したあとは変更しないでください。変更すると、端末が
# ドメイン環境を利用できなくなります。
MachineAccountPassword =
# FQDN ドメイン名を指定します。
# (例) my-domain.local
#
# ドメインに参加する端末は、マシンアカウントのパスワードを管理する
# 他製品 (PVS など) ではドメイン環境を利用できません。
DomainName =
|
5.2. license セクション¶
5.2.1. server¶
CO-CONV ライセンス サーバーのホスト名または IP アドレスを設定します。
5.2.2. port¶
CO-CONV ライセンス サーバーのポート番号を設定します。 通常はデフォルト値のままで問題ありません。
5.3. server セクション¶
5.3.2. ControlServerEndPoint¶
サーバーがサービスを提供する IP アドレスを 1 つ指定します。
未指定の場合は、すべての IP アドレスでサービスを提供します。 複数の IP アドレスがあるサーバーにおいて、そのうちの特定の IP アドレスを指定すると、指定された IP アドレスでのみサービスを提供します。
5.3.3. ControlServerPort¶
サーバーがサービスを提供するポート番号を指定します。
デフォルト値は 18548
です。
設定を反映するには、CO-Spray ストレージ サービスを再起動してください。
また、端末側においてもポート番号の設定を変更する必要があります。 変更する手順は次のいずれかの方法となります。
- 初期デプロイを実施する場合
- CO-Spray デプロイ イメージ作成ツールにおいて、[利用ポート] を同じ値に変更して、初期デプロイ用モジュールを作成します。 作成した初期デプロイ用モジュールを利用して、各端末に対して初期デプロイを実施します。
- デプロイ済みの環境で変更する場合
- 各端末の
D:\Program Files\CO-CONV\CO-Spray\spray.ini
のControlServerPort
を変更します。
5.3.4. DeployForceEnterHostName¶
初期デプロイ時のホスト名の自動設定機能を有効にするかどうかを指定します。
1: | 無効にする。 |
---|---|
0: | 有効にする。 |
有効なときには、初期デプロイ時にホスト名を自動的に解決できるときには、ホスト名の入力が不要になります。 解決方法は DeployUseUuid で指定します。
デフォルト値は 0
です。
5.3.5. DeployUseUuid¶
初期デプロイ時のホスト名の解決に端末 UUID を利用するかどうかを指定します。
1: | 端末 UUID (固有 ID) を利用します。 |
---|---|
0: | MAC アドレスを利用します。 |
端末 UUID と MAC アドレスの値は 端末のプロパティー の デプロイ タブ から確認できます。
デフォルト値は 0
です。
USB の有線 LAN アダプターを利用して初期デプロイするときには 1
に設定することをお勧めします。
メモ
DeployUseUuid
は CO-Spray 5.0.3.0 以降で利用できます。それ以前のバージョンでは常に MAC アドレスを利用してホスト名を解決します。
5.3.6. ManageMachineAccountPassword¶
マシンアカウントのパスワードを CO-Spray で管理する機能を利用するかどうかを指定します。
1: | 有効にする (利用する)。 |
---|---|
0: | 無効にする (利用しない)。 |
有効に設定すると、Active Directory のマシンアカウントのパスワードを CO-Spray で管理するようになります。 その場合、次のような利点があります。
- Active Directory に参加したままのディスクイメージを配信できる
- Active Directory に参加したイメージにおいても、配信後に一度起動する必要がなくなる
ただし、この機能を有効にすると、すべての端末のマシンアカウントのパスワードが共通になる点に注意してください。 また、CO-Spray においてドメインに参加する端末は、マシンアカウントのパスワードを管理する他製品 (PVS など) ではドメイン環境を利用できません。
この機能を利用するディスクにおいては、ディスクのプロパティー において CO-Spray 1 互換のドメイン参加機能 を [利用しない] に設定してください。
5.3.7. MachineAccountPassword¶
マシンアカウントのパスワードを指定します。 ManageMachineAccountPassword が有効な時に利用します。
この値は一度設定したあとは変更しないでください。 変更すると、端末がドメイン環境を利用できなくなります。
5.3.8. DomainName¶
端末が所属するドメインを FQDN ドメイン名で指定します。
(例) my-domain.local
CO-Spray においてドメインに参加する端末は、マシンアカウントのパスワードを管理する他製品 (PVS など) ではドメイン環境を利用できません。