ReadCache 5.0 での変更点一覧を説明します。
バージョン 5.0.1.2 (2021/06/29)
ReadCache 5.0.1.1 から更新されたモジュール: ReadCache サーバー・ReadCache サーバーフィルター・ReadCache ドライバー・ReadCache クライアント
- 【文章番号21-006】ReadCache ディスク管理ツールで vhdx ファイルを拡張したときに Error: VhdxOpen() というエラーで失敗することがある
- ReadCache パーティション作成ツールやドライバーの処理において、パーティションの構造によっては
GPT ヘッダーの PartitionEntryLBA が 2 ではありません。
というエラーが表示されることがある問題を修正しました。
バージョン 5.0.1.1 (2020/01/14)
ReadCache 5.0.1.0 から更新されたモジュール: ReadCache サーバー
- ReadCache ディスク管理ツールで vhdx ファイルを開いてディスクを書き換える処理 (フラグの変更、リビジョンの更新など) を実行したときに、ディスクの中身が書き換わったことを表すフィールド (DataWriteGuid) が書き換わっていなかった問題を修正しました。vhd 形式のディスクではこの問題は発生していませんでした。
バージョン 5.0.1.0 (2019/08/27)
ReadCache 5.0.0.3 から更新されたモジュール: ReadCache サーバー・ReadCache ドライバー・ReadCache クライアント
- 容量不足でキャッシュ領域を確保できなかったときに Release on disk full フラグ が設定されていると、いままではすべてのキャッシュ領域を破棄していましたが、長らく起動していない系列のキャッシュ領域から消去してキャッシュ領域の確保を試みるようになりました。
バージョン 5.0.0.3 (2019/07/05)
ReadCache 5.0.0.2 から更新されたモジュール: ReadCache サーバー・ReadCache クライアント
ReadCache vDisk 初期化ツール
- [実行] ボタンを押したときに
RcInitializeVdisk failed: 1
というエラーが出ることがある問題を修正しました。 - NTFS のパーティションがディスクの末尾にないときに管理パーティション作成に失敗することがある問題を修正しました。詳しくは 文章番号 19-021 をご覧ください。
- サーバー側で vDisk のサイズを増やして起動したとき、末尾に管理パーティションを作れなかった問題を修正しました。
ReadCache ディスク管理ツール
- リビジョンを更新するときに
変更領域マップ ヘッダのシグネチャが不正です (exitcode: 8)
というエラーが表示される不具合を修正しました。詳しくは、文章番号 19-020 を参照してください。 - ReadCache 4.6 以前の方法でサーバー側で管理パーティションを作ってしまったときに、途中に空き領域があれば、そこに管理パーティションを作成できるように修正しました。また、vhd 形式のディスクのサイズを拡張するときにまれにパーティションの書き込みに失敗する不具合、および、vhdx 形式のディスクへの拡張パーティションの作成に失敗することがある不具合を修正しました。
バージョン 5.0.0.2 (2019/05/17)
ReadCache 5.0.0.1 から更新されたモジュール: ReadCache サーバー・ReadCache ドライバー
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「キャッシュの利用率が高くなったらキャッシュの内容を削除する」機能が動作しないことがある不具合を修正しました。 詳しくは 文章番号 19-017 をご覧ください。
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ReadCache ディスク管理ツールにおいて、管理フラグの編集画面の [キャッシュ] タブにおいて、「キャッシュの利用率が高くなったらキャッシュの内容を削除する」を「キャッシュの消費率が高くなったらキャッシュの内容を削除する」に名前変更しました。
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ReadCache システムモニター コンソールの [キャッシュ利用率] カラムを [キャッシュ消費率] に名前変更しました。
バージョン 5.0.0.1 (2019/03/19)
ReadCache 5.0.0.0 から更新されたモジュール: ReadCache サーバー フィルター・ReadCache クライアント
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サーバー側で USB メモリーや USB ディスクを差し込むとブルースクリーンになることがある問題を修正しました。 詳しくは 文章番号 19-013 をご覧ください。
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差分ストアの vhdx ファイルに対して VerifyCache ツールを実行するとファイルを開けずに失敗する問題を修正しました。 詳しくは 文章番号 19-005 をご覧ください。
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ReadCache サーバーフィルターにおいて、Windows Server 2016 に対して Windows Server 2012 R2 用のドライバーが導入されていましたが、Windows Server 2016 用のドライバーが導入されるようになりました。
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ReadCache vDisk 初期化ツールのアイコンを作成しました。
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インストーラーの使用許諾契約書を 2019 年 2 月 26 日改訂版に更新しました。
バージョン 5.0.0.0 (2018/11/29)
直近の公開バージョンである 4.6.4.0 からの更新点となります。
新機能
全体
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ライセンス機構を変更しました。
従来はドライバーの導入時にシリアルキーを要求していましたが、ReadCache システムモニター コンソールにおいてライセンス情報を確認するようになりました。ライセンス認証には CO-CONV ライセンスサーバーの導入が必要です。
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端末側で vDisk に対する管理パーティションを作成できるようになりました
サーバー側で事前に vDisk 上に ReadCache の管理パーティションを作成する必要がなくなりました。ReadCache クライアントを導入後、ReadCacheVdiskInit.exe を実行して作成できます。
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vhdx ファイル形式に対応しました
端末側ドライバー (readcache.sys)
- Hyper-Vで起動したときにもキャッシュを維持できるようになりました
- Windows 10 version 1803 に対応しました
- vDisk が巻き戻ったあとに更新されていた場合にも端末側のキャッシュが維持されるようになりました。
ReadCacheClient
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ReadCacheClient.exe の cache コマンドの表示を簡潔なものに変更しました。
- ReadCacheClient cache . . . 概要の情報を表示
- ReadCacheClient /v cache . . . 現在の領域の情報のみを詳細に表示
- ReadCacheClient /v cache /all . . . すべての領域の情報を詳細に表示
変更点
全体
- 各種ツールのアイコンやデザインを改善しました
端末側ドライバー (readcache.sys)
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アクセス パターンの種類 2 (書き込みキャッシュからの読み取り) を 2A (vDisk 上で書換済) と 2B (起動後に書換済) に分けました
これにより、端末のキャッシュ利用の様子がより詳しくわかるようになりました。 また、キャッシュ利用率の計算の分母に 2A の値を加え、より正確に利用率が計算できるようになりました。
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EFI パーティションをデフォルトでキャッシュしないようになりました
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Flush on fragmented prefetch フラグがデフォルトで ON になるようになりました
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アクセス パターンに 0vt (vDisk の未使用通知) を追加しました
ReadCache 4.6.3.1 以降、 vDisk に対する trim のリクエストを 0vw として記録していましたが、新たに 0vt として記録するように改善しました。
ReadCache システムモニター コンソール
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端末のデータを C:\ProgramData\CO-CONV\ReadCache に配置するようになりました
以前は C:\Program Files\CO-CONV\ReadCache\Monitor\data に保存していましたが、C:\ProgramData\CO-CONV\ReadCache\Monitor\data に保存するようになりました。 旧バージョンの端末データがある場合は、自動的に新しい場所に移動します。
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インストーラーでサーバーの IP が自動入力されるようになりました。
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デフォルトの ReadCacheMonitorClient.ini に隠し設定の SendInterval、SetupCacheDiskCycle などが記述されるようになりました。
ReadCache クライアントツール
- 起動時にウィンドウを表示するようになりました (ショートカットのプロパティーにおいて [実行時の大きさ] が最小化になっている場合には、従来通り、タスクトレイに格納された状態で起動します)。