7. 管理対象のストアの登録

7.1. 管理対象のストアをサーバー間で共有するための準備

管理対象のストアの準備
管理対象とするストアがまだ作成されていない時には、PVS コンソールを用いて、CO-Store の管理対象とするフォルダ(= CO-Store 管理ストア)を登録してください。
ストアパスをサーバー間で共有する
  • 管理対象とするストアのパスを PVS サーバー間で相互に参照できるように、共有の設定をしてください。どの階層で共有を設定するかは任意です。
  • 共有されたストアパスに対して UNC 形式でアクセスをする際の \\<ホスト名>\ を除いた部分を 共有フォルダ名 と呼ぶことにします。
「共有フォルダ名」の設定例
  • 設定例 1

    ストアパス E:\vDisk
    共有するフォルダ E:\vDisk
    共有名 vDisk

    共有フォルダ名: vDisk

  • 設定例 2

    ストアパス E:\vDisk
    共有するフォルダ E:\vDisk
    共有名 vDisk$

    共有フォルダ名: vDisk$

  • 設定例 3

    ストアパス E:\vDisk\Store
    共有するフォルダ E:\vDiskStore
    共有名 vDiskStore

    共有フォルダ名: vDiskStore

  • 設定例 4

    ストアパス E:\vDisk\Store
    共有するフォルダ E:\vDisk
    共有名 vDisk

    共有フォルダ名: vDisk\Store

  • 設定例 5

    ストアパス E:vDisk\Store
    共有するフォルダ E:vDisk
    共有名 vDisk$

    共有フォルダ名: vDisk$\Store

共有フォルダへのアクセス権を追加する

PVS Stream Service、 PVS Soap Server のログオン アカウントに対して、共有フォルダへ[変更]と[読み取り]の権限を設定してください。

設定例) PVS Stream Service, PVS Soap Server のログオンアカウントが PVS の場合

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7.2. ストアの追加

管理対象とするストアの情報を登録します。

1.CO-Storeコンソールを起動してください。

[ サーバー名(N) ]は、CO-Store サーバーの IP アドレスを入力してください。[ ポート(P) ]は、設定ウィザードで設定したポート番号(通常はデフォルトの 54321 )を入力して、[OK]をクリックしてください。

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2.CO-Store の左ペインの [CO-Store] 上で右クリック ⇒[ストア追加] を選択してください。

管理対象のストアが1つも登録されていない時には、この手順を経ることなく、自動的にストア追加の画面が表示されます。

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3.下記ダイアログを利用してストアの設定をしてください。

  • [ストア]は既存のストアでも新規に作成するものでも構いません。CO-Store にすでに登録されているストアは指定できません。

  • [共有フォルダ名]には、前節で設定した 共有フォルダ名 を入力してください。 もしプルダウンメニューに適切なものがない場合には、適切な値を入力してください。

    _images/05-02-03.png
  • 入力したパラメータが不適切だったり、未入力の場合には、下図のように赤字で警告が出ます。

    _images/05-02-04.png _images/05-02-05.png

7.3. オプション

  1. CO-Store の左ペインの [CO-Store] 上で右クリック ⇒ [プロパティ]を選択してください。
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  1. [ファーム プロパティ] ダイアログを利用して各種オプションを設定してください。

    [基本設定] タブと [詳細設定] タブとが存在します。 通常は [基本設定] タブにある項目以外を変更する必要はありません。

7.3.1. [基本設定] タブ

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Directed Broadcast WOL を利用した端末起動の設定

  • [Directed Broadcast で端末を起動する] チェックボックスをオンにすると、
    端末起動リクエストの際に PVS サーバーからの WOL ではなく、CO-StoreConsole を操作しているサーバーから
    直接 Directed Broadcast WOL を各端末に送信することでサーバーと異なるセグメントに属する端末を起動できるようになります。
  • %ProgramData%\CO-CONV\CO-Store\WOL 以下にある mac_ip_table.dat, subnet.dat
    コメントを参考に各設定ファイルを編集する必要があります。 編集の仕方は各設定ファイル内のコメントを参照してください。
    また、CO-StoreConsole を操作しているサーバーと端末との間のルータやスイッチが Directed Broadcast パケットを
    通すように設定されている必要があります。パケットの送信元は「CO-Storeコンソールを接続している先のサーバー」となります。

レプリケート処理のタイムアウトの設定

  • [レプリケート処理のタイムアウト (分)] でレプリケート処理の最大時間を設定できます。既定では 120 分です。

タスク処理を行う時間の設定

 [開始時刻], [終了時刻] に時刻を指定するとレプリケートやマージなどのタスク処理を開始する時間を制限できます。 「ディスクやネットワークに負荷のかかる作業は夜間に限定したい」といったニーズがある際にご利用ください。 開始時間を22:00、終了時間を4:00 といった設定にすることもできます。

コピーによる新しいディスク作成時の設定

 [[基本のマージを実行する] オプションをデフォルトでオンにする] をオンにすると、 [このバージョンから新しいディスクを作成] で新しいディスクを作成する際に、 [基本のマージを実行する] がオンになった状態でディスク名指定ダイアログが開くようになります。 通常はこのオプションはオフのままで運用されることをお勧めします。

7.3.2. [詳細設定] タブ

通常は設定を変更する必要のない設定については、[詳細設定] タブで管理されています。

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以下は [詳細設定] タブで設定する項目の例です。

ReadCache 連携の設定

  • with_readcache が 1 (デフォルトが 1) の場合、書き換え終了やコピー系列の作成時に ReadCache に関連したコマンドが実行されるようになります。 これにより、書き換え終了時には ReadCache のキャッシュのバージョンが更新されるようになります。 また、コピー系列作成時には ReadCache のキャッシュ系列が作成されるようになります。 なお、ReadCache を導入していないディスクに対してコマンドを実行しても特に影響はないので、1 つのストア内で ReadCache 導入・非導入の系列が混在していても構いません。
  • ReadCacheManager.exe のパスがデフォルトと異なる場合や、ReadCache サーバーの処理のタイムアウトを変更したい場合には readcache_exe を編集してください。(通常は変更する必要はありません。)
  • ReadCache 連携機能が動作するためには、各ストアのマスターサーバー上に ReadCacheManager.exe (ReadCache サーバーモジュール) が導入されている必要があります。

マージ・レプリケートにおけるファイル置き換え時に vDiskのチェックをする設定

  • check_vhd_before_replacement が 1 (デフォルトが 1) の場合、マージやレプリケートの実行時に vDisk に破損がないか、 適切なフォーマットとなっているかなどをチェックします。