2. 動作環境

2.1. サーバー

ソフトウェア要件

OS Windows Server 2016 / 2019
必須ソフトウェア .NET Framework 4.6.1 以降
ネットブート環境 Citrix Provisioning Services 7.18 / Citrix Provisioning 1808 [1] / 1811 [2]
データベース Microsoft SQL Server 2008 R2 ~ 2017 (Express も可) [3] [4]
[1]Citrix がサポートしている範囲の他のバージョンでも動作しますが、 バージョンごとに機能制限や不具合がある場合があります。 ご利用にあたってはお問い合わせください。
[2]vDisk のアクセス モードの「非同期 IO」 (PVS 1811 で追加) は利用できません。
[3]検証は SQL Server 2017 Express を利用して行っています。
[4]CO-Colors いか が利用するサーバに同居可能です。

ハードウェア要件

CPU 1 CPU (6C/12T 程度) で通常は十分。
メモリ 16GB 以上 [5] [6] [7]
vDisk 用ディスク 信頼性の高いもの。性能は求めない。(ディスクサイズ*系列数*3~5 程度) [8]
システム用ディスク RAID 構成が望ましい。
NIC GbE 以上
[5]追加サーバの場合は 8GB 以上。
[6]管理するディスクの種類数が多い場合には必要容量が変わります。詳しくは構成ガイドをご確認ください。
[7]Hyper-V を用いての更新作業をする場合には、マスターサーバのメモリに8GB程度の追加が必要となります。 また、Hyper-V 上で Windows Desktop を動作させるためのライセンスが必要になります。
[8]詳しくは構成ガイドをご確認ください。

2.2. 端末

ソフトウェア要件

OS Windows 8 / 8.1 / 8.1 update / 10 (バージョン 1903 までのすべて) [9] [10] [11]
必須ソフトウェア .NET Framework 4.6.1 以降
[9]日本語版のみに対応しています。 x86/x64 の両方に対応しています。
[10]マイクロソフトのライセンス条件を守るために、端末にプレインストールされた Windows ではなく、 Volume License 版の Windows Enterprise ないしは Education を配信してください。
[11]ネットブートの利用にあたっては、各端末に運用期間分の SA 権が必要。

ハードウェア要件

内蔵ディスク HDD / SSD いずれにも対応。S-ATA / NVMe いずれにも対応。容量は 128GB で通常は十分。
NIC GbE 以上。PXE boot に対応すること。[12]
ファームウェア BIOS / UEFI の両方に対応 (vDisk は BIOS のときは MBR、UEFI のときは GPT とすること。内蔵ディスクは MBR / GPT 問わない)
その他 CPU、メモリ、GPU 等は任意。 単一のディスクイメージを複数の端末で利用するという製品の特徴上、端末は同一機種・同一ハードウェア構成を推奨。
[12]PCI バスに直結された有線 LAN インタフェイスを持つことが必須。

2.3. ネットワーク

2.3.1. Citrix

Citrix Licensing

PVS サーバーから Citrix ライセンス サーバーへの通信 TCP 27000 (デフォルト値) に対して接続

Citrix Provisioning

以下は Citrix Provisioning 1808 のドキュメントを元に記述しています。 正確には https://docs.citrix.com/ja-jp/provisioning/current-release/system-requirements.html をご参照ください。

PVS サーバー間の通信 (プロセス間通信) UDP 6890-6909 (デフォルト値) に対して接続
PVS サーバーから端末への通信 (StreamProcess) UDP 6910-6930 (デフォルト値) に対して接続
端末から PVS サーバーへの通信 (StreamProcess) UDP 6910, 6902, 6905 (固定) に対して接続
コンソールから PVS サーバーへの通信 (SOAP Server) TCP 54321-54323 (デフォルト値) に対して接続

2.3.2. CO-CONV

CO-CONV ライセンスサーバー

CO-CONV 製品のインストールされたサーバーから CO-CONV ライセンスサーバーへの通信 TCP 49168 (デフォルト値) に対して接続

CO-Colors 各製品

CO-Colors いか の CO-CONV 製品で利用しているポートは以下の通りです。

コンソールから CO-Store サーバーへの通信 TCP 54321 (デフォルト値) に対して接続
端末から CO-Booter サーバーへの通信 (ブートメニュー機能利用時) UDP 16910 (デフォルト値) に対して接続
端末から CO-Spray サーバーへの通信 (ローカルブート機能利用時) TCP 18548 (デフォルト値) に対して接続
端末から ReadCache システム モニター サーバーへの通信 (ReadCache 利用時) TCP 13579 番ポート (デフォルト値) に対して接続

2.3.3. その他

SQL Server

PVS サーバーから SQL サーバーへの通信 TCP 1433 (デフォルト値) に対して接続
PVS サーバーから SQL サーバーへの通信 UDP 1434 (デフォルト値) に対して接続

TFTP

端末から TFTP サーバーへの通信 UDP 全ポート

プログラムおよびサービスや、リモート IP アドレスのスコープにより限定して運用されることをお勧めします。

2.4. ファイアウォール設定の例

参考までに、netsh コマンドでファイアウォールを設定する例としては以下のようなものが考えられます。 (プログラムの限定は含まれておらず、スコープはローカル サブネットに限定されています。)

ちなみに、Citrix ライセンスサーバー、CO-CONV ライセンスサーバーで利用されるポートについては、 それぞれのインストールの際にファイアウォールの設定機能により設定することができます。

2.4.1. PVS サーバー

netsh advfirewall firewall add rule name="CO-Store (UDP)" dir=in protocol=udp action=allow localport=6890-6930 remoteip=localsubnet profile=any
netsh advfirewall firewall add rule name="CO-Store (TCP)" dir=in protocol=tcp action=allow localport=13579,18548,54321-54323 remoteip=localsubnet profile=any

2.4.2. SQL サーバー

netsh advfirewall firewall add rule name="SQL Server (UDP)" dir=in protocol=udp action=allow localport=1434 remoteip=localsubnet profile=any
netsh advfirewall firewall add rule name="SQL Server (TCP)" dir=in protocol=tcp action=allow localport=1433 remoteip=localsubnet profile=any

2.4.3. TFTP サーバー

netsh advfirewall firewall add rule name="TFTP (UDP)" dir=in protocol=udp action=allow localport=any remoteip=localsubnet profile=any