7. 設定ファイルの詳細な解説(TFTP サーバ側)

TFTP サーバ上に配置されたファイルは TFTP により端末側に転送され、そこで実行されます。その際に利用される設定ファイルの内容は以下の通りです。

7.1. PVSREGloader.cfg の設定

PVSregister およびその設定ファイルの置かれているTFTP サーバの場所を指定します。

本設定ファイルの例は以下の通りです。

default pvsregister
label pvsregister
  kernel PVSREGvmlinuz
  append initrd=PVSREGinitrd.gz \
    norestore nofstab noswap nozswap \
    pvsregister_package=PVSREGbinary.tcz \
    pvsregister_config=PVSREGconfig.txt \
    pvsregister_syslog_conf=PVSREGsyslog.conf

(上記設定例の中で行末の \ マークは、本ドキュメントの都合により改行したことを示します。実際には改行することなく 1 行で記述してください)

pvsregister_package 及び pvsregister_config パラメータは必須ですが、 pvsregister_syslog_conf パラメータは省略することもできます。省略した場合は、initrd に内蔵された syslog.conf が用いられます。 pvsregister_syslog_conf パラメータは、主に syslog コレクタを設定したい場合に指定します。PVSregister は user.debug および user.notice ファシリティ/プライオリティを用います。

7.2. PVSREGconfig.txt の設定

PVSregister サーバのアドレスや、デフォルトで入力されるホスト名の設定に用います。なお、文字コードは UTF-8 で記述してください。改行コードは CR/LF/CRLF の全てに対応しています。

本設定ファイルの例は以下の通りです。

[PVSregister]
##### 本製品サーバのIP アドレスとUDP ポートを指定します。
##### 実際にどのPVS サーバ、DHCP サーバに接続するかは、
##### 本製品クライアント側ではなく本製品サーバ側にて設定します。
PVSREGserver = 192.168.123.1:65432
##### デフォルトで入力されるホスト名を指定します。
DefaultHostname = ws123
##### 禁止するMAC アドレスのPrefix を指定します。MAC アドレスは、大文字16 進による
各バイト連接(e.g. 000C2926BD2B)で表されます。
DenyMACPrefix = 000C29
##### 実行に必要なパスワード(平文)です。
Password = hoge
名前 説明
PVSREGserver(必須)
本製品クライアントが接続するサーバの IP アドレス及び TCP
ポート番号を指定します。
DefaultHostname(省略可能) デフォルトで入力されるホスト名です。
DenyMACPrefix(省略可能)
端末に複数の NIC が装着されている場合、利用を禁止するMAC
アドレスのプレフィクスを指定します。MAC アドレスは、
大文字 16 進による各バイトの連接(e.g. 000C2926BD2B)で
表されます。
Password(省略可能)
本製品クライアントの実行に必要なパスワードを平文で指定しま
す。英数字を用いることができ、大文字と小文字は区別されます。