1. はじめに

1.1. このマニュアルについて

本書では、『ReadCache システム 5.0』の利用方法を説明します。

なお、製品の動作環境やインストール方法については、「ReadCache 5.0 インストール マニュアル」をご確認ください。

1.2. 用語

本製品の呼称を省略し『ReadCache』または『ReadCache システム』と記載する場合があります。

本書は原則としてCitrix Provisioning Services 7.18 を前提とした記述となっております。 『Citrix Provisioning Services』を『PVS』と記載する場合があります。

[コマンド] マークの VHDfile.vhd は VHD ファイル へのフルパスを表します。

(例) [コマンド] ReadCacheManager.exe update VHDfile.vhd

1.3. 利用上の注意事項

「ReadCache システム」はドライバ としてインストールされ、 OS 起動の初期の段階で起動します。 そのため、本ソフトウェアを一旦導入したあとにアンインストールやバージョンアップを行うためには特殊な手順が必要となり場合があります。 また、運用手順を間違えたり不適切な操作を行ったりすると仮想ディスクや内蔵ディスクのデータを失なったり復旧に大変手間のかかる状態になったりする危険性があります。

この製品では上記のような問題が発生しにくいようにいくつもの工夫を導入しておりますが、マニュアルの手順を守り適切な運用をして頂きますようお願いします。

1.4. 免責事項

製品仕様は、改良のため、予告なしに変更する場合があります。 本製品を利用したことによるいかなる損害も弊社はその責を負いません。

詳しくは、ReadCache のインストーラーで表示される「使用許諾契約書」をご覧ください。

1.5. 制限事項

PVS に対して次のような制限事項があります。十分にご注意ください。

警告

  • vDisk のキャッシュ モードが「サーバーに永続的にキャッシュする」「デバイス ハード ドライブに永続的にキャッシュする」では利用できません。
  • Personal vDisk には対応していません。
  • vDisk の形式が VHDX であり、セクター サイズが 4KB のものには対応していません。
  • 仮想ディスク側が MBR のときにパーティションが 4 つ作成され利用されている環境には対応していません。
  • ReadCache がインストールされた状態のまま仮想ディスクを内蔵ディスクに書き戻す手順には対応していません。 ReadCache をアンインストールしてから実施してください。

また、PVS 以外のツールを使って、vDisk ファイルを直接変更しないでください

(不適切な例)

  • マウントしてディスクの内容やパーティションの構成を書き換える (VHDファイルのサイズを変更する、VHDファイルの内容を最適化する)
  • 端末側でC ドライブに対して、パーティションサイズを変更するツールを使用しないでください

上記のような作業を行いたい場合には、 PVS 以外のツールを使って、vhd ファイルを直接変更する手順 の内容を確認して、作業前後に適切な手順を行うようにしてください。