5. ReadCache を用いた PVS の運用手順¶
この章では ReadCache を用いた PVS の運用手順について説明します。
5.1. 仮想ディスクの更新手順¶
更新したい 仮想ディスクを更新状態にして、特定の端末に割り当てます。
ヒント
- CO-Store の場合:
対象のディスクを書き換え開始します。
- PVS Console の場合:
作業対象のディスクにおいて、アクセスが [保守] のバージョンを作成します。 作業する端末の種類を [保守] に設定して、作業対象のディスクを割り当てます。
端末を起動して、必要な更新作業を行ないます。必要に応じて再起動を行っても問題ありません。
一連の修正作業が終了したら端末をシャットダウンします。
(CO-Store を利用していない場合のみ) ReadCache ディスク管理ツール で更新用バージョンの vDisk ファイルを開いて、リビジョンを更新する ボタンをクリックします。
新しいバージョンを作成します。
ヒント
- CO-Store の場合:
対象のディスクにおいて [新バージョンを作成] ボタンを押します。
- PVS Console の場合:
仮想ディスクを 昇格 して、新しいバージョンを作成します。 必要に応じて作成した仮想ディスクを他のサーバーに配布します。
5.2. 仮想ディスクを複製する手順¶
ReadCache がない場合と同様に、仮想ディスクをコピーして、新しいディスクとして利用しても特段の問題はありません。 このとき、コピー後の仮想ディスクに対して新しい系列名を設定することを推奨します。
メモ
新しい系列名を設定する場合
新しいディスクで初回起動したときには、端末上にはキャッシュがない状態で起動します。 端末側にコピー前・コピー後の両方のキャッシュの両方を保持できるようになります。
同じ系列名を利用し続ける場合
新しいディスクで初回起動したときには、元の系列のキャッシュがある場合は、それを利用して起動できます。 ただし、両者のディスクを更新していくと、ディスク切り替え時に、多くのキャッシュが無効化されてしまうようになります。
ディスクを複製するときに、新しい系列名を変更する手順は次の通りです。
- CO-Store の場合:
コピー元のバージョンを右クリックして、[このバージョンから新しいディスクを作成] を選択します。
[コピー元ディスクの ReadCache 系列名を維持する] をチェックすると、同じ系列名を利用し続けます。 チェックしないままだと、系列名は新しいディスクの名前に設定されます。
- PVS Console の場合:
バージョン管理されたディスクを複製する場合は、事前に基本のマージを実施してください。
ディスク (
xxxx.vhdx
およびxxxx.pvp
) を新しい名前でコピーします。 ReadCache ディスク管理ツール において、系列名の設定 の手順に従って新しい系列名を設定します。
5.3. vDisk をマウントするときの手順¶
PVS コンソールの [vDisk のマウント] 機能を利用すると、仮想ディスクをドライブとしてマウントことができます。
この機能を用いると、仮想ディスク内の ReadCache のキャッシュ情報と端末側キャッシュディスクの内容との整合性が取れなくなってしまうことがあります。
次のような手順で作業を実施してください。
作業する仮想ディスクを更新状態にして、特定の端末に割り当てます。
ヒント
- CO-Store の場合:
対象のディスクを書き換え開始します。
- PVS Console の場合:
作業対象のディスクにおいて、アクセスが [保守] のバージョンを作成します。
PVS コンソールで [vDisk のマウント] を利用して、仮想ディスクをマウントします。
必要な作業を実施して、PVS コンソールで [xxxx のマウント解除] を実行します。
(ReadCache サーバーフィルター を導入していない場合のみ) ReadCache ディスク管理ツール で更新用バージョンの vDisk ファイルを開いて、ドライブマッピングの後処理を行う ボタンをクリックします。
(CO-Store を利用していない場合のみ) ReadCache ディスク管理ツール で更新用バージョンの vDisk ファイルを開いて、リビジョンを更新する ボタンをクリックします。
新しいバージョンを作成します。
ヒント
- CO-Store の場合:
対象のディスクにおいて [新バージョンを作成] ボタンを押します。
- PVS Console の場合:
仮想ディスクを 昇格 して、新しいバージョンを作成します。 必要に応じて作成した仮想ディスクを他のサーバーに配布します。